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とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

どこが問題?特定秘密保護法案Ⅱ

2013年11月20日 | 日本国憲法と立憲民主主義

本日、ふれあいセンター・ケリヤホールで行われた功労表彰式典に参列、町議会議員として表彰を受けました。一期を終えた時点での表彰には正直驚き、疑問はありました。3期を務めた段階に変えて行くなど改革が必要と考えつつ、自らは、今後益々精進することとし、受賞させていただきました。

議場での審議、採択において市民の代表として重い役割を担っている議員ですが、日々思うことがあります。行政側が情報の公平な公開を避けることで、行政側の都合のよい流れをつくることができています。すると、それを利用して自らの立ち位置を権力側に近づけようとするものが必ず出てくる。

政治は妥協の産物といわれます。協議を重ね、真摯に着地点を見出すことを否定するものではありませんが、単にそれを「手柄にして満足」、それが「政治と錯覚」していることが問題、危険信号です。

国における「特定秘密保護法案」の審議は、まったくもって赤信号。世論の反発は強いが、野党も賛成しているという流れが、衆議院国家安全保障特別委員会の審議の外で着々と進められています。修正協議、合意とりつけ、手柄に躍起になって、国会審議が置き去りになっています。

そして誰も責任をとろうとしない・・・

既に報道などで充分ご存じと思いますが、特定秘密保護法案の問題点を、引き続き記します。

不当、不適切な秘密化を法的に許すことになる
なにが秘密か、それは秘密。秘密法案を拡大解釈して適用することで、知らせたくない情報を政権が自分たちに都合の良いように秘密化することができてしまいます。

秘密と判断したことに正当性があるのか、誤りがなかったかはどこで誰が判断するのか、不明なまま。
第3者機関の設置については「検討する」という段階での法案提出、ここは非常に問題です。秘密を決める側には罰則もありません。

なにが秘密か、それは秘密
一定期間においては、秘密の存在を知られないことも重要、これは理解できます。しかし、「特定秘密」を犯したとして逮捕されても、理由がわからないという点で非常に恐るべきものです。

特定秘密法ができれば、拡大解釈して、権力が隠したい情報を隠し、権力側が弱めたい勢力を委縮させる、あるいは恣意的に逮捕に持ち込むことができてしまいます。権力には本質的に、そういうところがあります。

報道の本質が失われかねない
ジャーナリズムの本質である権力監視が弱められると、新聞やニュース番組が単なる情報産業に陥ってしまいます、今よりさらに規格化、サービス化、娯楽化してしまうのではないかと危惧します。国民はほんとうのことを知ることができません。

それによって国民主権が奪われます。ほんとうのことを知らされずに、公的な決定、政策決定の過程に参画することはできません。政府の決定が妥当なものかどうか、判断のしようもありません。恣意的な報道で誤った世論が形成されます。

識者の指摘や強い反対、国会審議をよそに、修正や合議によって「政治」を行っていると錯覚している政治家によって、法律が制定されようとしていることに、怒りと危機感でいっぱいです。


画像は、かつて島本町歴史文化資料館に展示された水無瀬駒のレプリカ

明日23日(土)と24日(日)
水無瀬兼成の孫にあたる兼俊の駒(実物)が初めて展示されます
島本町歴史文化資料館 10:00~16:00

ふれあいセンター3階では「将棋体験ひろば」と称して
水無瀬駒ストラップ作りや将棋・中将棋を体験できます