

『女信長』は、佐藤賢一の原作。実は信長は女であったという仮説の元につくり上げた戦国物語。
2005年に「毎日新聞」で連載され、2006年6月に刊行された。
2009年に舞台化、今回・2013年、テレビドラマ化された。
信長は、料理してみたい人間像のひとりであり続けているようです。
佐藤賢一さんは、女性にしてしまった。
女性ゆえに、戦略に策略のにおいが絡んでみえる。
人間の関係にのめり込んでいく。
信長の女性の部分である御長(おちょう)が、契りを結んだりする。
このあたりが面白いともいえるのですが、つまらない。
天海さん、おつかれさま。


2009年、東京の青山劇場と、大阪のシアターBRAVAでの公演では、信長は黒木メイサさんでした。
結婚前の鋭く、輝いていたメイサさんなのか。
2枚目の絵は、ブックカバーのイラストですが、どう描くか、悩んだでしょうね。


天海祐希さんは、ご存知宝塚の出身です。
1987年:宝塚歌劇団入団、月組配属。同年:『ミー・アンド・マイガール』新人公演主演。
1993年:月組トップスター就任。1995年:『ミー・アンド・マイガール』で宝塚歌劇団退団。
2001年公開の映画「千年の恋 ひかる源氏物語」の光源氏役で“男性”を演じていらっしゃる。
2008年流行語大賞での「アラフォー」のイメージ想定は天海さんでした。
新社会人が選ぶ理想の女性上司像といえば、姉御肌の頼もしさが理由だそうで
やはり、天海さんです。実際は、気遣いの人だとのこと。

まとめにくいのですが、
“天海祐希・信長”は、女性が感じられすぎてツラカッタ。
が、正直かな。
於市・長澤まさみさんが真っ当でよかった。
本能寺のあと、目覚めた女信長は誰かと船上にいる。
海外に向かうのか。
書くのは、ここまでですか。
もうひとつ、特殊技術陣ががんばっていて、安土城などが興味深かった。
ありがとう。
佐藤賢一さんは、中世や近世のヨーロッパを舞台にした歴史小説を中心に活躍されていて、
歴史的人物を活き活きと描写し、史実の意外な裏側を見せて楽しませてくれているそうです。