四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

鎌倉街道 上道跡-坂戸市・青木-(埼玉県坂戸市)

2019年08月25日 | 鎌倉街道


坂戸市には3本の鎌倉街道上道が通っていると言われます(伝承)。そのうちの1本である道筋は、川越市下広
谷方向(大堀山館跡付近)から市内小沼・青木境を通り、赤尾方向への支道(堀兼道)です。
ここに限らず、当時の道筋がそのまま残っているわけはありませんし、開発等により消滅したり道筋が変ってい
る部分も多く、1本の線で結ぶことは不可能です。
ということで、今回も「線」でなく「点」の散策です。

上の写真は、雷電塚古墳の東方約120mの所を南北に走る鎌倉街道跡と伝えられる道路で、坂戸市青木に当たり
ます。
この道路を北進すると赤尾方向に至ります。




これは逆方向の写真です。
何ゆえにこの辺りを散策地に選んだかを簡単に説明しておきます。
あるHPで坂戸市青木地内の鎌倉街道跡について書かれている記事を拝読したところ、この辺りに掘状の長い窪
みがあって、鎌倉街道跡の標柱と古道と説明板がかつて設置されていたことがあるとのことでした。
標柱・説明板については、期限付き条件で設置されたようで、既に何年も前に撤去されたとのこと。

そこで、この近くの場所でお会いした方に、お話を伺ったところ、「今は舗装された道路になっているが、鎌倉
街道跡だと言われていたところがあります。重機が置いてあるところです」と、教えていただきました。




教えていただいた通り(現在の)鎌倉街道跡の道路を南下して行くと、ほぼ90度のカーブとなりましたが、その
コーナーに車両は通行できない直進する細い道がありました。
これが教えていただいた鎌倉街道跡と言われていたその跡のようです。




その細い道に入りました




振り返って見ています (現在の)鎌倉街道跡と直線になっています




先に進みます  道路(舗装)幅は一定しています 堀を埋めて舗装したと十分に推測できます




東西に走る道路が見えてきました




歩いてきた細い道路が終わった所から歩いてきた道を振り返って見ています

写真を撮ることは失念してしまいましたが、東西に走る道路を横断した延長上には細い道はありませんでしたが、
もしかしたら以前は続いていたのかも知れません。




以上の経路を地図上に落としてみました。点線で示した道筋が鎌倉街道上道の支道(堀兼道)跡と考えます。
最初の写真は、B方向からA方向に
2枚目が、A方向からB方向に
3枚目が、B地点
B~C間である4~8枚目が、堀跡を埋めたと推測する細い道路
堀跡を埋めたと推測する細い道路はCで終わっていますが、D方向に延びていたと推測します。そして、その先
は、川越市下広谷・小堤方向に繋がっていたことになります。
この散策の数日後、「坂戸市観光ガイドマップ」を入手しましたので見てみたところ、上図にB印したところに
「∴鎌倉街道跡」と小さく入っていましたので、ここが鎌倉街道上道(支道・堀兼道)の古道跡で間違いないよ
うです。あくまで伝承の域ではありますが・・・

散策日:令和元年(2019)5月30日(木)