参議院選挙(7/29)の投票を済ませてから、「日本民芸館」へ。夏休みに入った「日曜日」の都内へ出かけるなんて・・・と思ったがそれでも出かけた。渋谷から井の頭線で「駒場東大前」で下車。10分程歩くと、住宅街にどっしりと構えた建物(西館・旧柳宗悦邸)が見えてくる。その前が「日本民芸館」。民芸運動の創始者で、美学者あった柳宗悦を中心に企画され1936年に開館されたとのこと。日本と海外のいろいろな分野のものが陳列されている生活に密着したものも多く、懐かしさを感じる。
「民芸館は単なる陳列場ではない。…・陳列はそれ自身一つの技芸であり創作であって、出来得るなら民芸館全体が一つの作物となるやうに育てたいと思ふ。とかく美術館は冷たい静止的な陳列場に陥り易いのであるから、もっと親しく温かい場所にしたいといつも念じている(「柳宗悦・日本民芸館案内より)とあるが、「白磁と染付」が開催されている展示室では、行ったり来たり、ゆっくりと眺めたり、いすに座ってのんびりと「空間」も楽しめる。確かに「親しく温かい場所」かも知れない。ちょっと違った「美術館」。先日行った「サントリー美術館」を思い出しながらそう思った
駒場公園に寄り、旧加賀百万石の前田家(16代当主前田利為)の本邸」「旧前田侯爵邸洋館」も見学。現在東京都指定有形文化財として開放されている。内部はイタリア大理石のマントルピースや角柱があり豪華だが、部屋にはなにもなく寂しい。当時東洋一の邸宅と称せられたほど立派な建物であったそうだが、戦後いろいろな変遷を経て現在に・・・入場は無料だが、土・日・祝祭日だけ開館。思いがけずに見られてここは「おまけ」。でも隣の「近代文学館」は、土・日は閉館。欲張ってもダメですね。
帰りに、若者たちでごったがえった街「渋谷」で、娘に珍しいものを御馳走になった。若い人のお伴をするのも面白い、たまにはね。