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AKB48の旅

AKB48の旅

another sky の小嶋陽菜さん

2017年10月22日 | AKB
等身大というと矮小化してしまいかねない。オンリーワンな小嶋さんを巧みにすくい取っていたあたりが妥当な評価かな。

小嶋さんとは何者なのか。その全体像を捉えることの困難さ。私自身、小嶋さんのことを安易に「天才」と称させていただいてきたけど、厳密な定義に従うなら、そんな表現は間違いということになる。「天才」とは世間から飛び抜けすぎて、突出しすぎて、同世代からはまったく理解されない。最近の流行だと、一例、ニコラ・テスラみたいな存在を指し示す言葉だろう。

小嶋さんは突出しすぎない。今回のanother sky は、そんな捉えることの難しい立ち位置をよく表現していたように思う。けれども常人の範囲は見事に逸脱してる。そんな絶妙な位置どり。それはある意味、人間存在としての予定調和を壊してることになる。小嶋さんもまた、秋元氏の弟子の一人であることが分かる。

けれども同時に、小嶋さんは秋元氏の直系の直弟子とかではあり得ない。その教えにインスパイアされたことは語っていたけど、小嶋さんにしかできない方向性で、存在様式で、オンリーワンを実現してしまってる。

もちろん、それは圧倒的なルックスと、高い知能と、世界認識と自己了解像の透徹という前提が必要条件なんだけど、そんなあるがままに生きられるんだということを、見事に自己実現してるということになる。

興味深いのが、強い心、高い知能、世界認識と自己了解像の透徹という共通点。前田さんも、高橋さんも、指原さんも、そこは共通してる。そこからそれぞれの特異才能として、鋭く尖った個だったり、広大な共感力だったり、虚実を交えた構成力だったり、そして広義のいわゆる女子力だったり。それぞれの世界の枠組みを超えて、はみ出していくことができてる。

指原さんを見てると気づきにくいけど、秋元氏の弟子は、同時に弟子ではないとも言える。そんな存在様式へと必然的に至ることになる。階層化した「予定調和を壊す」の実例が小嶋さんなんだと、あらためて気づかされたかな。