見込みに瓢箪が一つ描かれているご飯茶碗です。
気に入って、使っていましたが
今年の春ごろ、フチが欠けていることに気がつきました。
いつ、そうなってしまったのか。まったく覚えがないのですが。。。
欠けも小さいし、パテか何かでちょっと補修してしまおうと考えました。
入梅前のこと・・・
どんな材料がいいのか?
私でも扱えそうなものはあるのか?
その辺りに詳しいB&Sの店長さんに相談にのってもらい…等などしているうちに
そういえば以前、木のお椀のフチを塗った漆があった事を思い出し…
まずは、ソレを使ってみることにしました。
*お椀を繕う話⇒☆
補修前
マニキュアタイプのさらっとした漆を楊枝の先にとって、欠けた部分に薄く塗ります。
翌日、様子をみてみると漆色の細い線がくっきりと現れました。(↑トップの写真)
茶碗のフチが欠けただけでなく、数センチ下までヒビが入っていたわけです。
このヒビを筆でなぞるのは至難のわざ。漆がうまく伝ってくれて良かったです。
漆が乾くと痩せてしまうので、何度も塗っては乾かして厚みをだします。が、
同じ作業を繰り返すうちに、だんだん大胆になって~
のせる漆の量が少しづつ多くなって・苦笑
さらに完全に乾く前に重ねてしまったのでしょうか、
漆の表面が縮れてボコボコに・涙
表面をサンドペーパーで落とせばよいのでしょうが
何だか上手くいきそうな気がしない!
そうして一ヶ月半ほど放置。
しばし、頭から“チリチリに乾いた漆の図”を追い出して過ごしましたー。
そんなある日、布とお茶を巡る旅のhuiziさんが
金継ぎの教室の様子を書かれて。
ナイフで削る…という大きなヒントをいただきました!
huiziさん、本当にいつもありがとうございます!!
さっそく、先の細いカッターでボコボコを削ってみると
まあまあ・・・いい感じ♪
最後にもう一度、うすーく漆を塗って仕上げました。
ついでに、蕎麦ちょこのフチも補修。
こちらは、うわぐすりのガラス質が薄っすら剥がれ落ちた程の欠けでしたので
漆は一度だけ塗って終了。
二つある蕎麦ちょこのうち、欠けていない方には
もともと黒い丸が一つあり(↓写真手前)
こうして並べて見れば、それなりに自然な感じ。かナ・・・苦笑
おかげさまで、この夏の繕いは無事終了いたしました。感謝。
気に入って、使っていましたが
今年の春ごろ、フチが欠けていることに気がつきました。
いつ、そうなってしまったのか。まったく覚えがないのですが。。。
欠けも小さいし、パテか何かでちょっと補修してしまおうと考えました。
入梅前のこと・・・
どんな材料がいいのか?
私でも扱えそうなものはあるのか?
その辺りに詳しいB&Sの店長さんに相談にのってもらい…等などしているうちに
そういえば以前、木のお椀のフチを塗った漆があった事を思い出し…
まずは、ソレを使ってみることにしました。
*お椀を繕う話⇒☆
補修前
マニキュアタイプのさらっとした漆を楊枝の先にとって、欠けた部分に薄く塗ります。
翌日、様子をみてみると漆色の細い線がくっきりと現れました。(↑トップの写真)
茶碗のフチが欠けただけでなく、数センチ下までヒビが入っていたわけです。
このヒビを筆でなぞるのは至難のわざ。漆がうまく伝ってくれて良かったです。
漆が乾くと痩せてしまうので、何度も塗っては乾かして厚みをだします。が、
同じ作業を繰り返すうちに、だんだん大胆になって~
のせる漆の量が少しづつ多くなって・苦笑
さらに完全に乾く前に重ねてしまったのでしょうか、
漆の表面が縮れてボコボコに・涙
表面をサンドペーパーで落とせばよいのでしょうが
何だか上手くいきそうな気がしない!
そうして一ヶ月半ほど放置。
しばし、頭から“チリチリに乾いた漆の図”を追い出して過ごしましたー。
そんなある日、布とお茶を巡る旅のhuiziさんが
金継ぎの教室の様子を書かれて。
ナイフで削る…という大きなヒントをいただきました!
huiziさん、本当にいつもありがとうございます!!
さっそく、先の細いカッターでボコボコを削ってみると
まあまあ・・・いい感じ♪
最後にもう一度、うすーく漆を塗って仕上げました。
ついでに、蕎麦ちょこのフチも補修。
こちらは、うわぐすりのガラス質が薄っすら剥がれ落ちた程の欠けでしたので
漆は一度だけ塗って終了。
二つある蕎麦ちょこのうち、欠けていない方には
もともと黒い丸が一つあり(↓写真手前)
こうして並べて見れば、それなりに自然な感じ。かナ・・・苦笑
おかげさまで、この夏の繕いは無事終了いたしました。感謝。
まつかぜさんの写真は、
どれもとても美しいですね。
繕いも、趣きがあって良いものだなあと
思いました。
思いもよりませんでした。
とくに蕎麦ちょこの繕い、まったく自然で、
もう一つのものとすっかり仲間ですね。
知らなければ繕ったと思わないでしょう。
以前にお碗を繕ったお話も、その器によせるまつかぜさんの思いと、
漆職人さんからのコメントも肯けて、
大切に使っていこうと改めて思いました。
こちらこそありがとうございます。
>繕いも、趣きがあって良いものだなあと
私も、常々そう感じていたのですヨ。
でも、難しいです。
小さな欠けだったので、どうにか終了しました。
写真も、これ以上近づくと、現実が見えてしまうので(苦笑)
ほどほどの距離から撮ってみました。
前から一度、金継ぎを学んでみたいと思っているのですが、なかなかタイミングがあいません。
暗礁に乗り上げた茶碗をどうしようか?と考え始めた、丁度その時。
huiziさんが、お教室のレポートを書いてくださって。 なんやら運命のようなものを感じてしまいましたヨ。
おかげ様で、どうにかまた使えるようになりました。
いつも本当に、ありがとうございます。
いい感じじゃないですか!
ヒビにスッと入った漆のすじとか、欠けの部分のなじみ具合とか・・・。
オリジナリティーが加わって、この茶碗に対する愛着も増したのでは・・・と思います。
蕎麦ちょこのほうもバッチリですね。
この仕上げの腕とセンス、さすがです。
ご報告が遅くなりまして、失礼しました。
おかげ様で どうにか、また使えそうです。
こうなってからは、器に対して
好きだなーという気持ちに加えて、よろしくね!的な感情もおきてきましたよ。
でも、これ以上大きな欠損は、今の材料では直せないと思われます。
3つに割れた急須の蓋は上手くくっ付けられずに、またばらばらになってしまいました。