まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

浦添市美術館*四月の沖縄

2006年04月30日 | 沖縄
琉球漆芸の美術館・浦添市美術館に行きました。

沖縄の工芸品として良く知られている漆器ですが
街のお土産物店では赤や黄色の熱帯の花がドンと描かれた画一的なデザインしか見ることができず、正直な所心惹かれるものに出会ったことがありません。
でも、王朝時代から国内はもとより、海外交易に重要な役割を果してきた琉球漆器はもっと違うものではないのだろうか??そんな小さな疑問の答えを見つけに訪ねました。

せっかくの三日乗車券を活用すべく、ゆいレール・古島駅からバスを乗り継いで行く事にしました。
駅から外に目をやると「ふくふく」の文字が。
なんだか、いい感じに一日が動き出しているような気持ちになります。(笑)


バスを降りて、地図で道を確認。
誰が描いてくれたの?と訊ねたくなるような、ほのぼの手書きの地図。


美術館は外から眺めると何本もの塔が立ち並んだチョット不思議な建物でした。
(私は宮崎アニメの世界を連想してしまいました。)
中に入ると、思ったより明るく、こじんまりときれいです。

この日の常設展は「しあわせ文様」がテーマ。
中国から渡ってきた吉祥文の意味や時代背景が琉球漆器を通してを分りやすく紹介されていました。(無料の音声ガイドをお借りしたので、親しみながら理解できた気がします)
そして琉球漆器の堆錦、螺鈿、沈金、箔絵の技法や特徴、デザインの変遷が良く分りました。

かなり古い時代のものもありましたが、さすがに優雅で美しく緊張感をも携えたすばらしい器を鑑賞できました。

美術館2階には図書室もあり、特に沖縄の工芸、美術に関する本が充実しているようです。普段ではなかなか手に出来ないような大型本を窓辺の席でゆっくり眺めて、幸せな時間を過ごす事も出来ます。


現在の常設展は『琉球王朝文化の華-漆芸-』(10月1日まで)
企画展は『沖縄と濱田庄司展』特別展示 壺屋の三人衆展(5月21日まで)です。
黄金週間を中心に企画展に関わる沢山のイベントが予定されているようです。
。。。あぁ、行きたかったです。。。

そして、漆芸とは特に関係はないのですが~
美術館一階の喫茶「花うるし」でお昼を食べました。(笑)
店前の軽食・ケーキセットの文字に特別な期待を持たずに入りましたが
“お試し期間中”の花うるし定食は、ざっと数えただけで20品目の食材を使った、とても健康的で美味しいお食事でした。
内容は…根菜の煮物、焼き魚、オムレツ、クーブイリチー(昆布の炒め煮)、苦菜と豆腐の和え物、おそば入りお澄まし、お赤飯または白飯。
前日の花笠食堂に続きここでもお赤飯が選べるというのでチョット気にかかり、お店の方に伺った所
沖縄の家庭ではお赤飯が日常的に炊かれているのではなく、昨今の健康志向に応えてお赤飯も用意しているのだそうです。
なるほど~、気持ちもお味もやさしいお店です。

*ちなみに花うるし定食は5月からメニューが変わるそうです。



入り口付近には幾つものシーサーがおります。

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