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保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

旭川市 神居町共栄のキハ22、ヨ8000など

2010-09-28 13:45:00 | 上川(北海道)


場所:旭川市神居町共栄411
保存車両:キハ22-248、ヨ8068、ワキ5897、ワキ6422、ワキ5000×2(番号不明)、ワム80000×2(番号不明)、ワム60000(番号不明)、トキ26975、保線モーターカー、無蓋車(無番号)他多数
(2010年9月26日訪問)

事業者の敷地に多数の車両が置かれています。これは道路のすぐ横に置かれたワキ6422です。

 

ワキ6422です。

 

消えかけていますが、何とか番号を判読出来ます。

 

キハ22-248です。



公道より撮影したキハ22です。木々の葉が無い時期の撮影ですが、夏場は葉が繁って車両がほとんど見えなくなります。


首都圏色でJRマークが付いたままです。台車はありますが、床下機器はほとんど撤去されています。


消えかけた車番。ここへ来てから一度も塗装されていないと思われます。


キハ22の横に置かれているヨ8068。


フラットな貨車の上に載せられた保線モーターカーのキャブ部分。

 

この車両は「チキ」だと思っていたのですが、現車にて「ォトキ26975」という標記を確認出来ました。チキではなくトキ25000形で側面アオリ戸と妻面の板が無くなった姿だったのです。

 

トキ26975です。

2000年代前半まで近文駅の保線用側線に真っ黄色に塗られたトキ25000とホキ800が留置されていた記憶があります。無車籍で保線作業用の機械になっていたと思われます。このトキ26975は近文駅に居たものなのでしょうか・・・?

 

トキ26975のブレーキシリンダーです。施工年不明ですが「NH(ワニ)」の文字が見えます。NHは苗穂工場の略称、ワニは輪西だとすると苗穂工場内のJR貨物部門で検査されたと思われます。

 

手前の保線用モーターカーは、トキ26975と1枚目画像のワキに挟まれています。

 


ワキ5000(番号不明)と思われる廃車体です。道路からは妻面しか見えません。

 

1つ前の画像とは別の、同じく道路から妻面しか見えないワキ5000。

 

しかしこのワキ5000は、建物との隙間からかろうじて番号を撮影出来ました。ワキ5897で、後期型と呼ばれる屋根が三角形になったタイプです。

 

同じく道路に妻面を向けているワム80000形。番号は不明ですが中期型です。

 

こちらは側面を道路に向けているワム60000(番号不明)です。側面右側に「形式ワム60000」と書かれていた跡を確認出来ます。

 

こちらは道道937号沿いではなく、横道に入った場所から確認出来ます。ワム80000(番号不明)の中期型です。

 

無番号の無蓋車が3両あります。

非常によく似た車両がかつて北旭川貨物駅の油槽所専用線にいました。雪捨て貨車だと書籍にはありましたが、北旭川にいる時からかなりボロでとても使用しているとは思えませんでした。それと同一車両かは確証がありません。

 

航空写真を見ると、この事業者の敷地にはさらに奥にワキ5000やワム80000が数両置かれているように見えますが、道路からは確認出来ないため存在するかは不明です。


ここの場所についてですが道道937号線上雨紛台場線沿いにあり、この道路を走っていればまず見逃すことはありません。旭川市神居公民館上雨紛分館(道北バス上雨紛バス停)から、道道937号を台場方面へ約2.1km走るとたどり着きます。

住所は「上雨紛」と紹介されることが多いですが、正確には「神居町共栄」になります。
車両は業者の私有地内に置かれています。みだりに敷地内へ立ち入ることの無いようお願いいたします。

2025年1月29日 現存を確認


和寒町 郷土資料館のD51

2010-09-05 21:41:00 | 上川(北海道)


場所:北海道和寒町北町60番地 郷土資料館(公民館「恵み野ホール」隣)
保存車両:D51-337
(2010年9月5日訪問)

郷土資料館の一展示物として保存されています。屋根付きです。
このD51-337号機は1939(昭和14)年に製造され、広島へ配置されました。戦後に旭川へ転属となり、1975年に名寄で廃車されています。国鉄蒸気機関車の最末期まで活躍した機関車です。


ロッドの赤色やランボードの白色などの装飾的な色差しがほとんどされていません。保存SLはとかく派手にしたがる傾向がありますが、これはこれで格好いいものです。
冬期はシートを被せられ保護されるはずです。テンダーに三角状の木枠がありますが、おそらくシートを被せることを考慮して取り付けられたと思います。

2016年9月9日追記

2015~2016年に間に再塗装などを含めた整備が行われ、美しい姿を取り戻しました。

2025年4月6日 現存を確認


旭川市 神居古潭のSL3台

2010-09-03 23:45:00 | 上川(北海道)

場所:旭川市神居町神居古潭 神居古潭駅跡
保存車両:29638、C57-201、D51-6
(2010年8月31日訪問)

「カムイコタン」と読みます。9600形29638を先頭に3台が縦列駐車のように展示されています。


4次形のC57で、C57のラストナンバーです。
ここのSLは、旧国鉄OBの保存会が春と秋の年2回清曹sっています。灯油などの油で車体を拭き、傷んだ部分に塗料をタッチアップするようです。破損した窓ガラスも随時補修されています。


ナメクジ(半流)型のD51です。北海道で保存されているD51では最も若い番号です。
ここのSLは、サイクリングロード側からは光線状態が悪く撮影に苦労します。

この神居古潭駅跡を含む函館本線旧線はサイクリングロードになっていますが、伊納駅~神居古潭は現在も通行止めが続いています(国道12号線を代替路として通行できます)。
神居古潭駅近くのトンネルは補修工事が完了したため、神居古潭駅跡~深川市納内町字納内の終点までは通行可能です。


2011年9月にD51-6は、大鰍ゥりな再塗装を含む補修が行われました。

なおこの周囲にはマムシがいるため特に草むらへ入る場合は注意が必要です。
2018年5月11日 現存を確認

名寄市 名寄公園のキマロキ編成

2010-08-29 20:42:00 | 上川(北海道)


場所:名寄市東2条南12丁目 名寄公園(北国博物館)
保存車両:59601、D51-398、キ604、キ911、ヨ4456
(2010年7月7日訪問)

豪雪地帯の排雪列車である「キマロキ」。ここでは現役当時の編成(キ+マ+ロ+キ+ヨ)で保存されています。
これは先頭の「キ=機関車」、59601です。マックレー車を牽引します。


「マ=マックレー車」、キ911です。線路脇に積まれた雪を中央にかき集めます。


「ロ=ロータリー車」、キ604です。マックレー車が集めた雪を遠方へ飛ばします。


2番目の「キ」、D51-398です。ロータリー車を推進します。
近くには、廃止された深名線の駅名票が展示されています。


キマロキのさらに後ろに、保線係員が乗車するための車掌車や客車が連結される場合がありました。ヨ4456です。

2011年に再訪したところ、JR北海道の準鉄道記念物に指定された旨のヘッドマークが取り付けられていました。ここの車両たちは旧国鉄OBの保存会が定期的に塗装や補修を行っており、非常にきれいな状態です。
毎年10月中旬にシートをかけて保護され、翌年4月下旬頃にシートが外されます。

2025年3月31日 現存を確認


美瑛町 中町公園の9600

2010-08-28 18:09:00 | 上川(北海道)


場所:美瑛町中町4丁目2 中町公園
保存車両:49600
(2010年8月1日訪問)

北海道型の9600。屋根付きで保存されています。
2014年頃に公園が改修され、この画像と反対側にはプラットホーム状の見学台が新設されました。


車体は色あせと風化でカサカサな感じになっています。
形態的には標準的な北海道装備のキューロクで、「49600」と切りの良い番号が唯一の特徴とも言えます(9600形蒸気機関車としては401番目に製造された機関車です。ジャスト400番目ではありません)。

 

※2022年6月25日追記

2022年6月16日に再訪したところ、機関車の横に新しい昇降台が設置されていることを確認しました。最初の画像にある急な階段は撤去されています。

設置時期は不明ですが、新しい感じだったため設置後数年以内かと思われます。機関車の来歴を紹介する看板も新しくなっています。

 

2022年9月28日 現存を確認