ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

沖縄の昆虫

2022-07-01 18:15:57 | その他昆虫と話題

 6月22日から25日まで、3泊4日の沖縄遠征。天の川を撮り、ホタルや各種トンボも撮影したが、目的の中にはチョウも当然入れていた。しかしながら、トンボに多くの時間を割いてしまいチョウはほとんど撮ることが出来なかった。唯一撮ったのは、以下に掲載したミカドアゲハ。ミカドアゲハという和名は、このチョウの発見者であるL.H.リーチ氏が明治天皇に献名したことが由来と言われている。ミカド(帝、御門)は、御所の門の意味で天皇の尊称である。以前に三重県の伊勢神宮で(ミカドアゲハ)撮っている。皇室の氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮の内宮で見ることにも意味があったが、今回は、翅表の斑紋が青色が濃いと言われる南方。石垣島では青い個体の集団吸水を見ていた。ただし沖縄本島では個体数が少なく、出会えたのは1頭だけで、青さが分かるような写真も撮れなかった。
 沖縄本島にしか生息していないフタオチョウは、生息地に行っては見たが現れず、翅裏が緑色のイワカワシジミの生息地へは時間がなく訪問できず。天然記念物のコノハチョウは、翅が擦れた個体が目の前で開翅したが、あっという間に飛んで行ってしまい見ただけで終了。ナガサキアゲハの白いメスは、1度見ただけでその後出会えず、リュウキュウウラボシシジミはまったく出会えなかった。オオゴマダラやその他のチョウは石垣島で撮影しているので、多くが飛んでいたが撮らなかった。
 一番最後に掲載したのはハンミョウであるが、今回歩いた様々な林道にて無数のハンミョウと出会った。これはオキナワハンミョウ Cicindela chinensis okinawana Nakane, 1957 である。以前は本土に生息するナミハンミョウの沖縄亜種とされていたが、遺伝子解析の結果、最近別種とされた。

 24日は夕方から、結婚して那覇に移住した妹夫婦と居酒屋で食事。海ぶどう、豆腐チャンプルー、炙りトロしめさば、ラフテー・・・泡盛を3合飲んで、記憶なし。翌朝はホテルでゆっくり朝食と思っていたが、起きたら8時過ぎ。急いで支度をしてレンタカーを返し、11時05分那覇空港発のpeach502便で成田へと戻った。
 心残りも多いが、全体的には実りある沖縄遠征であった。今回学んだことを活かし、更にじっくりと計画を練って、来年再訪問して未撮影のトンボをはじめ、フタオチョウ、イワカワシジミ、コノハチョウ等の蝶も綺麗な写真に残したいと思う。また、ミカドアゲハは、来年石垣島に再訪問し集団吸水の様子を収めたいと思う。

以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。

ミカドアゲハの写真

ミカドアゲハ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 160 +1EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

ミカドアゲハの写真

ミカドアゲハ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 160 +1EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

ミカドアゲハの写真

ミカドアゲハ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 160 +1EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

オキナワハンミョウの写真

オキナワハンミョウ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 160 +1EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

オキナワハンミョウの写真

オキナワハンミョウ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/320秒 ISO 160 +1EV(撮影地:沖縄県 2022.6.23 8:58)

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