今年もあと二ヶ月。12月は癌の手術で入院するため、ほとんど遠征ができないので、今月が事実上の締め。昆虫撮影は天候と気分次第で「サツマシジミ」を予定。自然風景写真は、奥日光の小田代ヶ原の霧氷、美ヶ原の霧氷、新潟の星峠及び蒲生の棚田を予定しているが、すべて体調と天候次第。目指す光景が撮れない時は、過去に撮影した数千カットを見直して再現像し、未掲載の写真を中心に紹介していきたいと思っている。
平安時代中期の女流作家・歌人である清少納言は、随筆「枕草子」で春と冬は「朝」、夏は「夜」、秋は「夕暮れ」が良いと詠っている。「枕草子」は
人生や自然、外界の事物の断面を鋭敏な感覚で描いたものだが、自身の素朴な体験と印象をただ羅列するのでなく、不遇の中でめめしい情緒に流されまいとする心のたたかいのもとに詠っているという。
私自身の自然風景写真を「枕草子」と並べるのはおこがましいが、清少納言が美しいと思う四季をもとに整理すると、私の自然風景写真は、春と冬の朝が50%、夏の夜が30%、秋の夕暮れがは20%の割合であった。夏は当然のことながら「ほたる」であり、冬は霧氷が多いが、秋の夕暮れ、しかも夕日も写した写真はたった数枚しかなかった。
「秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。 」
そのような風情は全く感じられない「秋の夕暮れ」写真だが、以下に、ブログでは未掲載の3枚を並べた。霧ヶ峰の夕暮れ写真は、「ススキのある風景」にも追加掲載しているのでご覧いただきたい。
お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。
秋の夕日/霧ヶ峰高原
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 1/4秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市・霧ヶ峰高原 2012.10.20 16:55)
日本海に沈む夕日
Canon EOS 7D / EF28-80mm f/3.5-5.6 USM / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200 -1/3EV(撮影地:新潟県糸魚川市能生 2018.9.22 17:05)
日本海に沈む夕日
Canon EOS 7D / EF28-80mm f/3.5-5.6 USM / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:新潟県糸魚川市能生 2018.9.22 17:33)
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また写真撮りに行きましょう。
折爪以来会ってませんね。
天気の良い時、奥多摩にでも行きましょう!