ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ミルンヤンマ

2015-10-15 22:05:52 | トンボ/ヤンマ科

 ミルンヤンマ(Planaeschna milnei)は、7cmほどでの中型のヤンマで、大きな複眼と腹部が少しくびれているのが特徴。 丘陵地や山地の流れの緩やかな渓流などに生息している。6月下旬頃に羽化し、11月頃まで見られる。昼間は、薄暗い藪の中で木の枝にぶら下がって休んでいるが夕暮れに飛びまわり、 小さな昆虫を捕食する。秋になると、日中でも捕食活動を行う。
 ミルンヤンマは、日本特産種で北海道南部・本州・四国・九州・南西諸島の一部など広範囲に分布している。環境省RDBに記載は ないが、北海道と長野県では準絶滅危惧種、神奈川県では要注目種に選定されている。

 カトリヤンマの撮影に訪れた場所は、水田の脇に雑木林、その間に小さな流れがあり、ミルンヤンマの生息場所にもなっている。 14時を過ぎた頃、何頭かのミルンヤンマが飛びだしては虫を捕らえて枝に静止するという光景が見られた。
 日陰に止まっているため1枚目はストロボを使用し、2,3枚目はノーマル撮影だが、日陰の時は、ストロボを使用した方が 複眼の色彩が美しい。

参照:
ミルンヤンマの産卵
ミルンヤンマ
ミルンヤンマ(メス)
ミルンヤンマのヤゴ

ミルンヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/10秒 ISO 400 -1EV ストロボ使用(撮影地:神奈川県北部 2015.10.12 14:47)

ミルンヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F10 1/30秒 ISO 3200(撮影地:神奈川県北部 2015.10.12 15:05)

ミルンヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F10 1/40秒 ISO 3200(撮影地:神奈川県北部 2015.10.12 15:11)

ミルンヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4(撮影地:神奈川県北部 2015.10.12 15:11)

 この週末は、天気にもよるが、フルサイズ機の Canon EOS 5D Mark2 を持ってGW以来の自然風景(紅葉)の撮影を予定。次の週末は、チョウを求めて和歌山遠征に出かけるが、その後は、昆虫から離れて「霧氷」を追いかけるシーズンとなる。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------



最新の画像もっと見る

コメントを投稿