幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

神秘家になるには

2014-08-21 22:48:32 | Weblog

ネットになにかあると思って、検索するんだろ?

でも何を検索すればいいかわからない

だったらこう入力してみてよ

「私が今一番したいこと」

そうすると不思議と

出てくるわ出てくるわ

次々と魑魅魍魎のように

したいことが何万件もヒットする

結局、それでもなにがしたいのかわからないのだったら

こうしてみてよ

666番目を選択すると

それがぼくの場合

”美”

っていうことだった


ぼくはネオ・プラトニスト

それも熱狂的な


イデアがあるとすれば

”美”のイデアが第一

実体はないがイデアはある


キリスト教と関係ないのに

それと結びついてしまったときから

ネオ・プラトニズムは死んだ

ドグマ化して頭でこねくり回し始めたら

それはもう終わったも同じこと


ぼくには神秘家の云わんとするニュアンスがわかる、感じる

幻視者が「美のイデア」と言うときの恍惚(エクスタシー)を共感できる

だからぼくはまだ見ぬものを見たいと思った

見たこともないのだから、それを見たいと思うこと自体あり得ないことなのに

それを既に見ているから

まだ見ぬものを見たいと思うのだ

それこそが神秘家がイデアと言った”理想”だ


”理想”を”夢想”することは美を創造していることと同義だ

今まで一度も体験したことがないからそれは”理想”なのに

ぼくはそれを”夢想”する

でも、本当の”理想”は想像できない

なぜならそれは”存在しない”から

それなのにそれは”在る”

無ければどうしてそれを夢想できる?


それはなんでもない所に転がっていたりする

それを拾うのはそれに気づくからだ

何十億とある情報の中から

今必要なたった一つの情報に出会うことなど

不可能に近い確率だ

それなのにそれが起きるのは

サイコロを振る前に

出る目の数が分かっているから


それが”美”というイデア

そしてその”美”そのものを体験したいという野望を抱いた瞬間から

人は、神秘家になる




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