幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

インスピレーションの個室電車

2014-08-21 22:35:48 | Weblog

たぶん 言葉が 自然に溢れだしてくるから
詩を書くのだろう
一生懸命ひねりだしているようじゃ
やめたほうがいい
それが天才ってもんじゃない?
次から次にインスピレーションが湧いてきて
言葉にする時間もないくらい
イメージが過ぎっていく
瞼の裏がわ
そのうちに
言葉にできなかったギャップの堆積が
重さもないからフワフワ浮かび上がり
その浮遊が
快楽にも ならないようだったら
もう やめたほうがいいってことだから
独り言が 政治的にならないうちに
さっさと思考を停止して
テープを抜き取り
替わりに光DVDを入れて
高速回転
ゆがんだ映像が見えてきたら
その場で倒れて 風を感じる
もしそこが外だったらね
部屋の中だったら
牢獄だったら
墓場の中だったら
そのときは
祝杯を上げよう!
ほかにないだろ?
それ以上の幸せは
だから
あんな荒海を
航海してきたんだろ?
それがゴールだったなんて
誰も知らなかったけど
イッツ オールライト
その傍らに だれがいるか
見とどけるんだ
天使でも神でもない
海の水面に光る反射
それが歌っているように
見えるから
古くて若い
年をとらない
約束
だれと交わしたか
一生懸命

思い出すんだ








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