幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

意識について 2017.1.19

2017-01-19 19:13:46 | Weblog

今日は徒然庵で意識について考えている。
私が眠っているとき、意識はこの身体から離れている。五感からの情報も受けとらない。だから意識はないのかといえばそうではない。夢を見ていたりする。夢の中で私は眠ってはいない。起きている。覚醒している。夢から覚めると、私は肉体の脳の情報に徐々に目覚めていく。脳はまだ眠っている。それが徐々に活動を始めると、肉体の感覚器官のマインドが覚醒していく。思考し始め、肉体感覚が目覚め始める。私はこの小さな肉体の自我に再び閉じ込められる。そしてこの肉体と自我が生きる限られた社会の中の自分に目覚める。無限の宇宙的意識は、区切られた社会の時間の中に閉じ込められ、再び肉体が活動することが強いられる。再び自我を思い出す。カルマを背負った様々な問題を抱え、人間関係と社会的役割を負ったこの肉体の小さな自我だ。再び苦しみを感じる。肉体は奴隷となって仕事をする。重さと距離とスピードによって計られる物理的仕事だ。再び、物事を計るもの尺がひとつに定まる。五感はもう神秘を感じることはない。全ては自明であって感動もない。また、食べ、着て、働くのだ。