幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 終わりの始まりの日

2011-04-20 09:46:03 | Weblog

 
 
  今日は特別な日
 
  終わりの始まりの日
 
  ぼく一人だけで
 
  祝福する
 
 
  幼い子供の頃から知っていた
 
  創世記から始まったこの世界は
 
  もうすぐ黙示録を迎えることを
 
 
  そしてたどり着いたキーワードは

  天上界、UFO、日本だった
 
 
  霊的奔流に巻き込まれ
 
  訓練をさせられるはめになったが
 
  それが何の役に立つのか
 
  ぼくはわざと訊かなかった
 
 
  世渡りの上手い連中には
 
  KYと言われるが
 
  ぼくは違う空気が読める
 
  世俗に漬かっていたら
 
  その片鱗すらも感じることはできない
 
  とても霊妙な空気
 
  意思があり
 
  なにかを無言でささやいている
 
  人間は誰もそれに耳を傾けない
 
  でも、イルカはそれを聞いているにちがいない
 
 
  本当の知性は
 
  無限の美と平和をこの世に実現できる
 
  ただ人間だけは
 
  耳を傾けることを忘れてしまった
 
  悲鳴を上げ、雑音を発しながら
 
  自滅に向かって闇雲に走り始めてしまった
 
  目隠しして、ギャーギャー騒いで
 
  他人を蹴落とし、追従する仲間を増やしながら
 
  もし止まったら、それでもう自分の存在意義は失われるのだと思い込んで
 
  自滅に向かって走り始めた
 
  あと少し行けば
 
  断崖絶壁に差し掛かる
 
 
  海には心地よい風が吹いていて
 
  上空の空気は澄みきっている