幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 なんの意味?

2010-05-15 01:49:42 | Weblog

 
 
 ことばをこわす
 
 なにも伝わらない
 
 ただ声が聞きたい
 
 やわらかい声
 
 風のような
 
 理解できなくてもいい
 
 そっと微笑んでほしい
 
 
 
 笑いたい
 
 あなたの顔
 
 どうして可笑しいのか
 
 ぼくにはわからないから
 
 
 
 笑っているってことは
 
 痛くもないし、苦しくもないっていう証拠
 
 
 
 きっと哲学的な夢を見ているのだろう
 
 
 
 あんなに雄弁に語れるなんて
 
 ギリシャ・ローマの神官も舌を巻く
 
 
 なんの意味があるかは別として
 
 
 
 きっと哲学的な夢を見ているのだろう
 
 なんの意味があるのかは別として
 
 
 
 あなたが笑うから
 
 ぼくも笑う
 
 
 なにも可笑しくないのに
 
 
 
 なんの意味があるのかは別として