幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 くすりマニア

2009-06-17 03:38:19 | Weblog

 
 
 ぼくは、くすりマニアかもしれませんね
 
 たった今、そうなったのかもしれません
 
 さっき、痛み止めの薬を飲んで
 
 それから、胃薬も一緒に飲みました
 
 そのあと、眠れるようにと睡眠導入剤を飲んで
 
 そのあと、炎症止めと
 
 念のために、抗生物質も飲んでおきました
 
 このくらい飲むと満足で
 
 薬の相乗効果がぼくを楽にしてくれるはずです
 
 
 
 そういえば
 
 薬と言えば薬師如来ですが
 
 ぼくは薬師如来に縁があるのです
 
 黄金に輝く薬師如来
 
 それはうちの近所の資産家の寺の本堂なんかにはいません
 
 それは薬師如来なんて呼ばれてるけど
 
 本当の名前は分かりません
 
 ただ、黄金に全身が光り輝いていることです
 
 
 その方は智慧の言葉を語ります
 
 その言葉を聞いたからといってどうなる訳でもありませんが
 
 ただ、ただただ驚嘆するような言葉をしゃべります
 
 人間の秘密について
 
 生と死について
 
 なにでそれらは成り立っていて
 
 どういう仕組みなのか
 
 理路整然と語ります
 
 つまりわれわれは
 
 智慧が欲しいのです
 
 慈悲や愛とは別に
 
 この世のこと
 
 そしてこの世に属さない神秘を知りたいのです
 
 
 
 つまり
 
 私がいくらかでも考えることができるなら
 
 そしてその過程で
 
 思考以外のものを
 
 たとえば直感を
 
 巧みに引っぱってきて混ぜ合わせれば
 
 新しい智慧が生まれるはずなのに
 
 それらの智慧は
 
 かえって敬遠されがちです
 

 つまり、智慧を使って何かを創造することよりも

 世間では何も考えない法を美徳として選ぶのです
 
 
 直感の飛躍によって論理を形而上に進めるならば
 
 それはとても楽しい作業なのですが
 
 さして実用的な役には立たないかもしれません
 
 ただ、
 
 私はなぜ生きているのか とか
 
 何のために生きているのかといった疑問は
 
 もしかしたら消滅するかもしれません。