幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

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 汗ダラダラ

2005-06-27 22:22:37 | Weblog

 
  油汗をダラダラ流し
  固い腱を指でたどれば
  横滑りして
  埋没する
 
  女はバーチャル
  青紫のシグナルで誘惑し
  走り去る
 
  肉のスティックを
  柔らかい粘土に突っ込み
  一気に引き抜くと
  スポンと穴が開いて
  痛痒い
 
  女は言葉になる
 
  にじみ出た
  尻の海に
  月が碧く映る
 
  もうすこし本気で
  からかったら
  詩になったかもしれない
 
  そう
  窓から
  街路樹の上に
  放り出した
  魂
 
  ドクター
  拾い上げて
  コレクションしてくれよ
 
  きみのジョーク
  殺してやるから
 
  食卓に並べて
 
  メイクラブしようじゃないか
 
  鏡に映った
  逆さまの
  文字