幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

 考えることより

2005-06-08 22:11:57 | Weblog

 
  考えることより
  睡眠を必要としている

  昨日は3時

  今日は何時?

  哲学の先生
  ごめんなさい
  居眠りしてしまって

  豚に真珠
  いや
  釈迦に説法

  とても気持ちよかったんです
  涅槃に行っていたんです

  けっして
  先生のお話しが
  眠たいわけではなかったんです

  それどころか
  とっても興味深かったんです

  でももう
  限界で
  考えるより
  眠ってしまったんです

  目覚めると
  授業が終わり

  斜め後ろの女の子が笑っていた

  けっして先生の授業がつまんなかったわけでは
  なかったんです

  ただ彼女の笑い顔が

  やわらかな頬とえくぼが

  とっても魅力的で

  目覚めてすぐに

  勃起してしまい

  ズボンのポケットに手を入れて押さえながら席を立ち

  先生に会釈もできなかったんです

  何食わぬ顔で

  やっと教室から出たら

  少し眠ったので

  スッキリしていることに気づきました


  頭が


  それ以上の爽快は
  欲望しません

  彼女の笑顔を
  現象学的純粋意識に
  必当然的に

  記憶するだけです

  だって宇宙は
  extensio

  そして私は
  cogito

  だから

  しかし

 「我あり、故に神あり」?

  彼女と議論したくても

  実用的じゃないからしたくない ね?

  それより
  したいことあるから?

  でも しないのは

 “意志”が“悟性”からずれて 突っ走り

 “誤謬”を生むから