本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

えんま様にお会いして瑞獣を訪ねる

2020-10-08 20:25:24 | 住職の活動日記

龍谷ミュージアムでは

閻魔さまの展示会が開催中

 

 

西大路七条にある「正法寺」

通称「七条えんま堂」の仏さまを

中心に地獄にいらっしゃるという

仏さま方がお待ち受けされて

います。

 

 

中でもやはり閻魔大王のお姿は

迫力があります

十王という仏さまは

亡くなってから私たちの罪を

裁くという十人の方々

初七日に始まり三回忌までの

十人です

閻魔様は五七日(イツナヌカ)

35日目に登場されます。

 

そういう亡くなってから

私たちが旅するであろう世界を

丁寧に仏像を交えながら

説明してあります。

美しい綺麗な仏さまの展示会は

よくあるのですが

見たくない、行きたくない

地獄の世界を表した展示会は

珍しいようです。

 

 

外は雨、急に寒くなり

11月の気候というようです

 

 

地獄めぐりをした後

雨に打たれて座るカエルさん

ホッとする姿でした。

 

 

雨に打たれる庭は

ひときわ美しいようです。

 

そこから岡崎にある

「泉屋博古館」センオクハクコカンへ

ここは住友コレクションを

蔵している博物館です

 

 

とても美しい博物館で

場所といい建物といい

とても落ち着いたくつろげる

雰囲気を醸し出しています。

ここでは

「瑞獣伝来」という展示会

 

 

仏教にも関係が深い

龍・鳳凰・虎などがどのように

私たちに身近な存在としての

関りを取り上げてあります

 

 

こちらが鳳凰の姿です。

この展示会もなかなか面白い

今まで取り上げられなかった

こういう想像上の生き物たちを

テーマにしたのは興味深い

ところです。

 

弘法大師空海にも縁が深い

「善女龍王」という龍神様も

いらっしゃいますし、

また、亀が経典を運んだという

背中に仏頂尊称陀羅尼を乗せた

龜も登場します

「九頭龍九鈷杵」クズリュウクコショ

という仏具もあったり、

梵鐘の頭に付いている金具は

龍頭リュウズといいます

(これは腕時計のねじを巻く

 竜頭リュウズと同じです)

 

四神相応(シジンソウオウ)といえば

東に青竜、西に白虎、南に朱雀

北に玄武の四つの瑞獣で

この地相に合った土地が京都の

都です。

 

私たちには見ることが

出来ないかもしれませんが

想像上とはいえ

誰かがどこかで感得した生き物

目には見えないけれど

どこかで秘かに私たちを

見守っているのかもしれません。

 

 

建物美しさも

気分が落ち着く雰囲気を

つくり出しています。

 

 

 

 

 

 

 

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