本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 銀太 』 は幸せ者かも ??

2010-09-04 22:55:28 | 住職の活動日記
 お参りから帰ってくると、お花が届いていました。

それも 『 銀太 』 へです。



     



 ブログをご覧になって、すぐにお届けいただいたようです。

ほんとうに、ありがとうございます。

頂戴 供養 感謝です     


 ブログを通して、結構皆様にかわいがってもらっていました。

いい思い出をたくさん頂きました。


 そういえば 『 銀太 』 は幸せ者です。

   たくさんのお心をいただきました   


悔やんでも仕方ありませんが、もう少しは長くいて欲しかった   






 本当に 立派で綺麗なお花    をありがとうございました。

心が和みます 。
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『 銀太 』 転生菩提

2010-09-04 21:37:25 | 住職の活動日記
 9月4日11時より 『 銀太 』 の葬儀を勤めました。

たぶん、涙が出てお経が読めないと思い、導師は崇正にお願いしました。



    



 死ということが、わかりません

心の準備もないまま、急に 『 銀太 』 がいなくなってしまったのです。



    



 体は硬くなっていましたが、肉体はそこにあるのですが、

呼んでも、返事もしてくれません。


 せめて、食いしん坊でしたので、カツオとか缶詰をたくさん準備しました。

口に持っていっても食べてくれません。



 
     



 『 愛猫 銀太 転生菩提 』 と位牌に書きましたが、

もう仏さんだったのかもしれません ??




     



 「 肉球 」 はまだ柔らかかったのです。

この感触を忘れないように、何度も触りました。

合掌して花も持たせてやります。



     



 もう、なんにもしてやれないのです。

何をしても知らん顔です。



     




 お得意の、後ろ足を広げたポーズも、もう出来ません。

上品に足をそろえたまま、動こうとしません。



     …    …    …



 大きな 『 銀太 』 は本当に大きな骨でした。




     




 初めて 「 しっぽ 」 がまっすぐに伸びました。

しっぽの先からすべてのお骨を壺に収めました。



     



 『 壺 』 は 堂々とした 『 銀太 』 らしく 『 鳳凰 』 の壺にしました。



 『 銀太 』 は不思議な仔でした。

5年ほど一緒に暮らしただけです。

中猫くらいの時にフラ~ッとやって来て、庭の片隅にじっとしていました。

仕方なく、ご飯だけ外で与えてました。

その時はほかのネコたちともケンカもするし、

しばらく 『 竜之介動物病院 』 に里子に出したのです。

しかし、もらい手もなく、ケージに入りきれないくらいの大きさに成長していました。

腹をくくり、連れて帰ることにしました。

 その経験があるせいか、遠くに行くこともなく、

呼べば、すぐに飛んでくるような仔でした。

 だから、絶対にしつこいくらい、離れずにいるものと信じ切っていました。


  『 死 』 という事実は、どうすることも出来ません。


 まだ、しばらくは 『 銀太 』 の話になるかもしれません。


     
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今週の言葉 9/6~9/12 『 あなたでなければ … 』

2010-09-04 20:36:06 | 今週の言葉
 5日6日と、出張になりますので、少し早めの     です。



      あなたでなければ

            できない

        仕事が あるのです



 『 銀太 』 急にいなくなって、部屋の中は寂しい限りです。

帰ってくると、駐車場の日陰にいて、車を見つけると

「 おかえり 」 とでもいうように、やってきてスリスリしてきます。

椅子に座ると、膝の上にやってくるし、

パソコンに向かっていると、椅子の後ろから背中に手を乗っけてきます。

忙しい時は、 「 うるさい ! 」  といって払いのけるのですが、

それでも、彼も懲りずに、私の足下で寝そべっています。


 いなくなってしまうと、その存在の大きさに気づかされます。

それでは遅いのですが  …  

学校も卒業してみて、あの時もう少し勉強しておけばよかった、

と思い知らされるのです。

 
 『 銀太 』 は彼なりに大きな仕事をしていたのです。

彼にしかできない仕事をしていたのです。


 私たちも、よくよく観察してみると、

その人に 「 しか 」 できない仕事を持っているのです。

それを見いだせないのは、私たちの責任です。


 お彼岸が間近に迫ってきています。

お彼岸とはお浄土の世界へいくと言うことです。


 『 悠々と 穢土に居れる 世界を 浄土という 』


という言葉があります。

 この悩み苦しむ世界にあって、自分が自分であれる世界を 「 浄土 」

というのでしょう。


 『 銀太 』 は 『 銀太である世界 』 を見つけ出していたのです。

彼は彼の浄土の世界に遊んでいたのかもしれません。 
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