
2006年7月11日 例年より遥かに雪が多い極寒の季節
それも夜間に岩手山に登ろうとする一団があった
登山シーズンなら賑わう馬返し駐車場の積雪は5メートル
そこにベースキャンプを設営するのさえ雪のため三日を要した
隊長以下20名は明日の登頂を前に夜の天気予報に耳を傾けている
マイナス90度の大寒気団を伴った890ヘクトパスカルの低気圧は日本海上にあって
明日の早朝には秋田県沿岸まで近づく
予測される頂上付近の風速は80メートル
気温マイナス45度
この状況で登るのは危険も無謀も通り越して正常な人間がする行為ではない
しかし地球を救うことが出来るとすれば誰かが頂上の噴火口内に新しく形成された妙高岳の火口部深くに新型爆薬を仕掛けてこなければ地球は滅亡するのだ
「なに言うとんじゃ!」と思うかもしれない
しかしこの位の重圧がなければ僕が岩手山には登れない
駐車場の標高は600メートル、頂上は2038メートルで1400メートルの高度差がある
1000メートルの高度差はかなり苦しく厳しい山だからこの余分の400メートルは前述の覚悟が必要なのだ。僕はその状況をイメージし眠りに着いた
四人しか居ないのになんで20人なのか?
と思うかも知れないがイメージを膨らませていくと次々と凍傷や強風で飛ばされて死んでいくから必要なのです
当日の朝起きた僕の顔は鬼でも怖がるほどの形相になっていました
それ程の覚悟で臨んだ岩手山は天候に恵まれ日焼けの心配が要るほどに太陽が輝き
花の百名山に入れなければならないほど
の花が咲き乱れ
中学生の遠足までが来ていました
下山後道の駅「石鳥谷」にバスを置き「明るい農村
」を目指す石鳥谷駅前でお別れ宴会をするため焼肉屋に行ったら予約で満杯
しかたなく駅前食堂に行ったのですがこれが意外に大正解
焼き鳥、餃子などで生ビールをタップリ呑み
最後にラーメンを注文したらさすがイーハトーブ
ねぎラーメンもあんかけ風、五目焼きそばもあんかけ風ラーメンは皆あんかけ風でした
これは寒い土地柄か
しかしこってりと食べた事の無い味はなかなかのものでした
サービスでツマミに出してくれたキュウリと大根の漬物も辛子が効いて
で宴会は終了
今日は朝食の後花巻空港へ六泊七日ともに過ごした上川氏とよしえちゃんを見送り
再度道の駅に戻り写真の整理をしています
天気に恵まれ予定を超える山に登れて
二人になったバスは明日は三陸海岸近くにある山に登るべく移動予定です
この道の駅内に図書館があるので美由紀は花の名前を調べに行って戻ってきません
マイロ君は運転席に座って時々吠えています
四時を過ぎたのでそろそろイッパイ呑みながらしばらくインターネットをします


写真は岩手山の火口に咲くコマクサと頂上に向かう上川氏とよしえちゃんです






















下山後道の駅「石鳥谷」にバスを置き「明るい農村





















写真は岩手山の火口に咲くコマクサと頂上に向かう上川氏とよしえちゃんです
