夜道でこれを持って歩くと職務質問などされるかも知れませんが
北海道でカラフトマスやアキアジ(鮭)を釣る人の多くが「撲殺用」に持っています
この鮭撲殺用の棒を「サーモンバット」と呼んだりもするようですが・・・
何と4000年も昔からアイヌ民族が鮭を殺すのに一般的に使っていたそうで・・・遺跡からも沢山出ているそうです
この4000年もの歴史がある棒は現代も全く同じ形としてアイヌ民族だけでなく一般鮭釣り人も愛用してるんです
釣れた鮭は浜に引き上げたり、タモアミで掬い上げたりするんですが・・・大きいので凄い力で暴れます
そんな暴れてる鮭から釣針を外そうとすると・・・怪我をします
そこで必要なのがこの棒で・・・頭を一撃すると・・・即死します
何故かカラフトマスや鮭は・・・この頭部の一撃に非常に弱いのです。
しかしこの一撃を加えると言うのは「針を外す為」だけでなく、アイヌ民族ではこの一撃で鮭やマスを彼らの世界に送り、再びこの世に現れ豊漁をもたらす儀式でもあるそうです
だから・・・カラフトマスや秋アジを釣ったら・・・この様な棒で一撃して殺さないと豊漁が期待できなくなるわけです。
そんな訳で・・・今年は一人で釣っていた時はその辺に落ちていた流木で頭を何度も叩いて殺していたんですが・・・
中野氏と一緒に釣っていた時は中野氏の棒を借りていました
その中野氏が・・・北海道からの帰り我が家に寄ってくれた時に持って来てくれた「それ用の木」を削って・・・「サーモンバット」を作りました
まだ木が乾燥してないので・・・乾燥したらニスを塗る予定です。
では写真を見てください。最初の写真は中野氏愛用の「撲殺と血抜き用」の棒とお土産に持って来てくれた棒(イチイの木)
続いて・・・僕が作った撲殺用のみの棒
乾燥が終わってから・・・重量のバランスを見て金属を埋め込んだり、血抜き用の歯を付けるかも??
話しは変わって久しぶりに鍛冶が峰に登って来ました
羅臼岳に登ってから一カ月以上、カラフトマスや鮭釣りで脚力が落ちてるので心配しましたが・・・
登りが20分程の小山ですから・・・何とか登れました
塩蔵していた鮭を「塩焼き用」に切り身にして二日間塩出ししたのを・・・試験的に焼いてみました。
鮭トバ用に細く切ったモノは二日でほぼ塩が抜けてたんですが・・・切り身が大きいのは無理だったようで焼いたら塩が強くて・・・美味しいですが体に悪そうなので・・・もう少し塩抜きする事にしました
冷蔵庫の中で塩抜きしてるんですが・・・こんなに時間が掛かるなら・・・もっと寒い季節になって塩抜きした方が良さそうです。
塩蔵したのを美味しく食べる方法を確立しないと・・・釣りたくても釣れませんので