長らくブログのアップが出来ずすみませんでした
久しぶりの報告なので、少々長くなりますが・・・
19日に南アルプス、荒川岳の登山口(サワラ島)へ行くバス乗り場の駐車場(畑薙ダム)に静岡から入りました
ここを地元では「南アルプスの表玄関」と言ってるんですが・・・街から60キロ、大きな山にドンドンと登って、
もう到着かと思ったら、またドンドンと下ってダム湖に出るんですが・・・途中からAUのデータ通信カードも携帯電話も圏外
昔はAUの方が山では良く繋がったけど、今は山間地でも山に登っても完全にドコモに負けてます
さて翌日の20日、八時発のバスでサワラ島まで行って、九時到着後すぐに「千枚小屋」に向って登りました
千枚小屋は、荒川岳に登る途中にある山小屋なんですが、火事で焼けて二つの仮設ハウスと少し離れた所にある、二つの小屋とトイレの5棟がありました
この後泊った山小屋も全てですが、非常に新しく、登山者の荷物置き場を考えて造られているので、混雑していない平日だった事もあり、非常に広く快適でした
この一人当たりの広さは北アルプスの平均的小屋以上でした。
食事についても、昔と全く違って、競うように山小屋としては豪華なものでした(但し千枚小屋だけは、今時、修行僧でも食べないような精進料理で、夕食のたんぱく質量は煮カボチャの上に乗った5グラム程のひき肉だけで、登山口から標高差1500メートル、七時間を登ってきた僕には大変な不評でした)
千枚小屋で良かったのは、富士山を見ながら朝食を摂れた事です
どの小屋も一泊三食で8500円から9000円。寝具は封筒型かミイラ型の寝袋でした。
翌21日、5時過ぎに出発、千枚岳に登った後、悪沢岳(荒川東岳)中岳と登り、荒川小屋に着いたのは10時半
体力も充分だったのと、有名なボリュームあるトンカツが食べたくて「百間洞山の家」まで進む事に決定
赤石岳に登って、長い道程を下りました。
結局10時間歩いて15時に小屋に到着
噂のトンカツは揚げ立てを食べさせる為に8人づつの食事となりますが、確かに驚く大きさで美味かったです
朝食もたっぷりのオカズで宿泊者全員大満足でした
22日は聖岳に向ったんですが・・・百間洞山の家から聖岳に向うには途中に二つの大きな山と幾つかの小山があって・・・4時間必死で登って下ってを繰り返して、兎岳と聖岳の間に到着するんですが・・・そこは小屋より遥かに低い場所なので疲れが倍増します
気を取り直して・・・聖岳に登るんですが、実はその日は朝から強烈下痢で水を飲んでも、何かを食べても直通状態(千枚小屋を出た時から少し不調だった)
その度に力が抜けて行き、15時に聖平小屋に着いた時は朦朧としていました
焼肉の夕食も食べられず、安静に
翌朝23日は「おかゆ」を作ってくれて、梅干で何とか腹に収めました
下山しようか先に進もうかと少し迷ったんですが、聖岳から見た上河内岳が立派だったので、予定を一日延長して上河内岳から茶臼岳に登って11時過ぎに茶臼小屋に到着
下山すれば充分できる時間だったんですが、寒い程涼しい山から下りる気になれず、宿泊に決定
夕食は刺身でこれは全員がオオー!と歓声が上がりました
ここも富士山を見ながら朝食が摂れる小屋でした。
24日遂に下山の日
ダムに掛かる登山者用の大吊り橋まで4時間余り、途中の横窪小屋(夕食はハンバーグステーキ他)ではお茶とお菓子の接待を受け
長い間話し込んで、その後も沢に出て大休止、またヤレヤレ峠で大休止
吊り橋の上で弁当のいなり寿司を食べて十二時五十分のバスで駐車場に戻りました。
今回の南アルプス4泊五日で今まで持っていた「南アルプスの山小屋」のイメージは全く変わりました
小屋は広くて綺麗、食事は各山小屋(千枚小屋以外)が工夫して、毎回登山者が愉しみとなっているほどで弁当も美味しく工夫されたものでした
トイレ全て非常に綺麗で臭くも無いんですが、全体に遠くて夜には寒いし、雨でも降れば結構大変です。
ただ今回泊った千枚小屋、百間洞山の家、聖平小屋、茶臼小屋、泊らなかったけど横窪小屋も水が豊富なので、毎回体を綺麗に拭く事が出来たので、汗臭くもならず、快適でした
下痢で辛い日もあったけど、毎日晴天(小屋に入った後、一日だけ夕立があった)
視界も午後は落ちたものの大満足の五日間でした
駐車場に戻った昨日は温泉に入って、山伏岳の登山口「大笹峠、標高1800m」に移動してダウンの布団を被って眠り
今朝山伏岳に登って、静岡で洗濯と買い物をして、今は山梨県身延町です
6日で百名山三座、二百名山一座、三百名山二座と合計六座に登ったので、雨で長く待機したマイナスを取り返しました
これで今年の山旅で35座
明日は奈良田に移動して、次は去年悪天候で途中リタイアした北岳、間ノ岳、農鳥岳の三山縦走をしたいと思います
最後に上河内岳の頂上から、歩いてきた荒川岳、赤石岳、兎岳、聖岳を眺めながら
障害があって出来ない人は仕方ないとしても、健康に生まれながら「こんな気持ちが良い愉しさを知らないで死んでいく人達」が可哀想で気の毒に思いながら「人生やな~・・・」とつぶやいていました
写真は茶臼岳山頂から中央アルプスを眺める美由紀です
写真をクリックすると大きく見えます。
久しぶりの報告なので、少々長くなりますが・・・
19日に南アルプス、荒川岳の登山口(サワラ島)へ行くバス乗り場の駐車場(畑薙ダム)に静岡から入りました
ここを地元では「南アルプスの表玄関」と言ってるんですが・・・街から60キロ、大きな山にドンドンと登って、
もう到着かと思ったら、またドンドンと下ってダム湖に出るんですが・・・途中からAUのデータ通信カードも携帯電話も圏外
昔はAUの方が山では良く繋がったけど、今は山間地でも山に登っても完全にドコモに負けてます
さて翌日の20日、八時発のバスでサワラ島まで行って、九時到着後すぐに「千枚小屋」に向って登りました
千枚小屋は、荒川岳に登る途中にある山小屋なんですが、火事で焼けて二つの仮設ハウスと少し離れた所にある、二つの小屋とトイレの5棟がありました
この後泊った山小屋も全てですが、非常に新しく、登山者の荷物置き場を考えて造られているので、混雑していない平日だった事もあり、非常に広く快適でした
この一人当たりの広さは北アルプスの平均的小屋以上でした。
食事についても、昔と全く違って、競うように山小屋としては豪華なものでした(但し千枚小屋だけは、今時、修行僧でも食べないような精進料理で、夕食のたんぱく質量は煮カボチャの上に乗った5グラム程のひき肉だけで、登山口から標高差1500メートル、七時間を登ってきた僕には大変な不評でした)
千枚小屋で良かったのは、富士山を見ながら朝食を摂れた事です
どの小屋も一泊三食で8500円から9000円。寝具は封筒型かミイラ型の寝袋でした。
翌21日、5時過ぎに出発、千枚岳に登った後、悪沢岳(荒川東岳)中岳と登り、荒川小屋に着いたのは10時半
体力も充分だったのと、有名なボリュームあるトンカツが食べたくて「百間洞山の家」まで進む事に決定
赤石岳に登って、長い道程を下りました。
結局10時間歩いて15時に小屋に到着
噂のトンカツは揚げ立てを食べさせる為に8人づつの食事となりますが、確かに驚く大きさで美味かったです
朝食もたっぷりのオカズで宿泊者全員大満足でした
22日は聖岳に向ったんですが・・・百間洞山の家から聖岳に向うには途中に二つの大きな山と幾つかの小山があって・・・4時間必死で登って下ってを繰り返して、兎岳と聖岳の間に到着するんですが・・・そこは小屋より遥かに低い場所なので疲れが倍増します
気を取り直して・・・聖岳に登るんですが、実はその日は朝から強烈下痢で水を飲んでも、何かを食べても直通状態(千枚小屋を出た時から少し不調だった)
その度に力が抜けて行き、15時に聖平小屋に着いた時は朦朧としていました
焼肉の夕食も食べられず、安静に
翌朝23日は「おかゆ」を作ってくれて、梅干で何とか腹に収めました
下山しようか先に進もうかと少し迷ったんですが、聖岳から見た上河内岳が立派だったので、予定を一日延長して上河内岳から茶臼岳に登って11時過ぎに茶臼小屋に到着
下山すれば充分できる時間だったんですが、寒い程涼しい山から下りる気になれず、宿泊に決定
夕食は刺身でこれは全員がオオー!と歓声が上がりました
ここも富士山を見ながら朝食が摂れる小屋でした。
24日遂に下山の日
ダムに掛かる登山者用の大吊り橋まで4時間余り、途中の横窪小屋(夕食はハンバーグステーキ他)ではお茶とお菓子の接待を受け
長い間話し込んで、その後も沢に出て大休止、またヤレヤレ峠で大休止
吊り橋の上で弁当のいなり寿司を食べて十二時五十分のバスで駐車場に戻りました。
今回の南アルプス4泊五日で今まで持っていた「南アルプスの山小屋」のイメージは全く変わりました
小屋は広くて綺麗、食事は各山小屋(千枚小屋以外)が工夫して、毎回登山者が愉しみとなっているほどで弁当も美味しく工夫されたものでした
トイレ全て非常に綺麗で臭くも無いんですが、全体に遠くて夜には寒いし、雨でも降れば結構大変です。
ただ今回泊った千枚小屋、百間洞山の家、聖平小屋、茶臼小屋、泊らなかったけど横窪小屋も水が豊富なので、毎回体を綺麗に拭く事が出来たので、汗臭くもならず、快適でした
下痢で辛い日もあったけど、毎日晴天(小屋に入った後、一日だけ夕立があった)
視界も午後は落ちたものの大満足の五日間でした
駐車場に戻った昨日は温泉に入って、山伏岳の登山口「大笹峠、標高1800m」に移動してダウンの布団を被って眠り
今朝山伏岳に登って、静岡で洗濯と買い物をして、今は山梨県身延町です
6日で百名山三座、二百名山一座、三百名山二座と合計六座に登ったので、雨で長く待機したマイナスを取り返しました
これで今年の山旅で35座
明日は奈良田に移動して、次は去年悪天候で途中リタイアした北岳、間ノ岳、農鳥岳の三山縦走をしたいと思います
最後に上河内岳の頂上から、歩いてきた荒川岳、赤石岳、兎岳、聖岳を眺めながら
障害があって出来ない人は仕方ないとしても、健康に生まれながら「こんな気持ちが良い愉しさを知らないで死んでいく人達」が可哀想で気の毒に思いながら「人生やな~・・・」とつぶやいていました
写真は茶臼岳山頂から中央アルプスを眺める美由紀です
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