outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

錯覚

2010年07月27日 19時25分52秒 | 退職生活
甲武信ヶ岳(2475㍍)へ日帰りで登ってきました

標高差1500メートル、コースタイム9時間半は僕らにとって、日帰りはほぼ限界に近い登山です

そんなんで朝の涼しい間に少しでも上に登っておこうと三時起床

サンドイッチを食べて、出発しようとしたけれど・・・

今早朝の山梨県は雲が厚くて4時過ぎまで真っ暗

折角早起きしたのに出発できたのは、忘れ物があったりして四時四十分でした

しばらく「西沢渓谷」の広い遊歩道を歩いてから登山道(徳ちゃん新道)に入りました.

尾根を登っていくんですが・・・周りの木が密生しているのと、その木の背が高くて

太陽が当らないから涼しくて良いんですが、代わりに視界が全くありません

これが延々と続き、四時間登った、標高約2200㍍位のところが崩壊していて、初めて視界を得ました

その頃の山の上は快晴。雲海が下のほうを覆っていましたが、前に富士山が・・・見えるんですが・・・何故か「非常に低い」

ここ数日、毎日の様に見ていた富士山は高かったのに・・・見下ろしている感じなんです

富士山の標高(3376㍍)と方向を知っているから、「目の錯覚」と解るけれど、もし知らなかったら「低いけど綺麗な形の山が見えた」と思っていたでしょう。

なぜそんな事を書いたかと言えば、非常に不思議でもあったんですが・・

何より「自分の目で見る」事を大事に考えて生きている「僕自身の目」(美由紀も他の登山者もそうだった)がこれほどの錯覚を起こす事に恐ろしさを覚えたからです

人の目も心も「錯覚を起こし易い」もので、考えてみればこの世は錯覚の中に存在していると言うか、うまく行っている事の殆どが錯覚しているからの様にさえ思えなくもないですね

そう考えて行くと、知識が「錯覚を気付かせる」ので、知識も無い方が幸せかもしれません。

うまく行かない事も、同じく錯覚かも知れませんが・・・その場合は知識が役立つ?

いずれにしても考えさせられた今日の富士山でした

五時間半ほどで頂上に立ちました

登山者は他に三人で合計五人のうち四人は日帰り、一人は小屋に泊りました。

すぐ隣りに甲武信ヶ岳より高くて大きい、埼玉県の最高峰「三宝山」があるのに・・・

何故、甲武信ヶ岳が「百名山」に選ばれたのか?も疑問でした

前に大きな岩を乗せた金峰山、少し離れて八ヶ岳も見えましたが北アルプスも南アルプスも見えず

ここ数日、南アルプスの良い山を歩いていた僕らには少し物足りなさを感じた山でした。

14時15分に下山

ここは下界から比べると随分涼しいのでシャワーを浴びてゆっくりしています

明日は長野県の中房温泉に移動予定で、そこで「燕岳」と「有明山」に登りたいと考えています

今年は天気がいいですね

順調に登れて幸せです

今日の写真は先日登った上河内岳から振り返って写した荒川岳(3141㍍)赤石岳(3120㍍)聖岳(3013㍍)の「百名山」三山です

立派でしょ

写真をクリックすると大きく見えます










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