喜多院法興寺

住職のひとりごと

東京五輪を実現させよう

2011-08-21 06:54:12 | Weblog
<8月20日付 よみうり寸評
 {ピクトグラム。絵文字とでも訳せばいいのだろうか。一目見ただけで情報が伝わるよう工夫されたマークのことだ。
◆人が駆け出るようなデザインの非常口の表示、男女別のトイレのマーク――。街中には無数のピクトグラムがある。それらが根付く発端となったのが1964年の東京五輪だった。
◆ノンフィクション作家、野地 秩嘉 ( つねよし ) さんの著書「TOKYOオリンピック物語」(小学館)にある。各国の選手らが集まる五輪では、いくつもの言語で表示するよりも、マークの方が分かりやすいとされたわけだ。
◆ピクトグラムだけではない。コンピューターを使った競技結果の速報システムも東京五輪で初めて導入された。47年前の五輪は、後の社会に様々な財産を残した。
◆2020年五輪開催地の立候補受け付けが9月1日に締め切られ、招致レースが始まる。名乗りを上げた東京都は、東日本大震災からの「復興五輪」を掲げる。
◆再び東京五輪が実現すれば、未来にどのような財産を残せるのか。夢のある開催計画を期待したい。}

2020年五輪開催地として再び東京都が「復興五輪」として立候補するらしい。しかいし、冬季オリンピックに韓国が決まった事で、同じアジアでの開催は非常に難しいようだ。オリンピック開催は活力と勇気と「復興五輪」に力をくれると信じる。実現に向け頑張ってもらいたい。



救命胴衣の着用義務化であったら死者は出なかった

2011-08-19 06:46:09 | Weblog
8月18日付 よみうり寸評 読売新聞
 {ハアー 天竜下れば しぶきにぬれる 持たせやりたや 持たせやりたや檜笠(ひのきがさ)――これは伊那節
◆天竜川は長野県諏訪湖に発し、静岡県西部を南に下って遠州灘に注ぐ。伊那節は長野県飯田市を中心とした民謡。天竜下りは上流の長野にも下流の静岡にもある。
◆きのう川下り船が転覆したのは静岡県浜松市天竜区の天竜川で〈遠州天竜下り〉だ。約6キロを小型船で約50分かけて下る。流れは比較的緩やかなコースだ。伊那節のいう〈しぶきにぬれる〉ような急流は、きのうの転覆現場くらいだという。
◆全体にゆったりした観光コースだが、ここだけはカーブして速い流れが渦を巻く。操船を誤り川岸の岩にぶつかり転覆したらしい。
◆23人の乗客・船頭全員が川に投げ出され、女性2人死亡、2歳児を含む3人が行方不明。全員分の救命具を備え、12歳未満は救命胴衣着用が義務付けられているが、成人はほとんど着ていなかった。
◆着せてやりたや救命胴衣。だが、「暑い」「他人の着たものなど着たくない」が多いようだ。}

楽しい旅行のはずが、まさか川下りの船が転覆するとは誰も思わなかった。救命胴衣もこの暑さもあり、さらに座布団型の胴衣では着用はしない。船頭も子供には必ず着用を呼びかければよいのに、暑いから付けないでよいと、言ったらしい。付けておけば死なずにすんだのにくやまれる。会社側も救命胴衣について乗客全員への救命胴衣の着用義務化をしていなかった。


きょう、国民栄誉賞が官邸で授与

2011-08-18 06:31:36 | Weblog
8月18日付 編集手帳 読売新聞
 {同じ数字にも、語呂合わせはいろいろある。文芸評論家の巌谷大四さんがある随筆に書いていた。たとえば、〈1564〉が『人殺し』では物騒だが、『人、混むよ』ならば商家にはゲンがよかろう、と
◆〈2011〉年も『フレー! イレブン』と読めば、眠い目をこすりつつ“なでしこ”に声援を送った朝が胸によみがえる。『フレー! ひとびと』と読んでみるとき、全身の躍動によって彼女たちが無言の声援を送った被災地の人々が目に浮かぶ。
◆サッカー女子ワールドカップで優勝した日本代表チーム(なでしこジャパン)に、きょう、国民栄誉賞が官邸で授与される。
◆被災地に希望を与えるのは政府の仕事であり、自身の献金疑惑などで足もとのおぼつかなかった菅首相は、仕事の一部を肩代わりしてくれた“なでしこ”たちに一抹の後ろめたさを感じているかも知れない。授与式ではほんの少しでもいい。恥ずかしそうな表情を見せてもらおう。
◆誰が次の首相になるにせよ、民主党代表選に名乗りを上げる面々は〈2011〉が間違っても『ふぬけの人々』などと読まれぬよう、心して臨まねばなるまい。}

 国民に勇気と希望を与えてくれたなでしこジャパン、きょう、国民栄誉賞が官邸で授与される。不遇な環境で頑張った女子サッカーなでしこジャパンに国民栄誉賞は当然のご褒美だ。これにけちを付けるこくみんは、誰もいない。9月に行われるロンドン五輪アジア最終予選(中国・済南)に向け、気分を新たに頑張ってもらいたい。



陸前高田の被災松、成田山新勝寺で供養 9月に

2011-08-16 06:26:45 | Weblog
朝日新聞
 {東日本大震災の津波でなぎ倒された岩手県陸前高田市の「高田松原」の松の一部が、千葉県成田市の成田山新勝寺に送られることになった。開運厄よけで護摩木を燃やす9月25日、災害復興を祈願して一緒にたきあげる。

 高田松原の松をめぐっては、京都の「五山送り火」で燃やすため取り寄せた薪(まき)から放射性セシウムが検出され、中止になっている。

 新勝寺は、表皮を削り、4.5センチ四方、長さ約90センチの角材に加工し、検査機関で安全が確認されたものを使うとしている。加工した角材からセシウムが検出された場合は、祭壇に祭るだけになるという。

 新勝寺の僧侶が7月末、慰霊法要のため被災地を訪れた際、同じ宗派で以前から交流がある陸前高田市の金剛寺に松の木を分けてもらうよう申し入れた。金剛寺も9月に被災者の供養で松を燃やす予定だという。

 新勝寺企画課の西村照衆課長は「震災で亡くなった方の供養と考えている。京都の話とは別に独自に進めていたことであり、京都で使用が中止になったこととは関係ない」としている。}

 京都の「五山送り火」で、岩手県陸前高田市の松の薪(まき)を燃やす計画が中止になった。一方、成田山新勝寺では津波でなぎ倒された岩手県陸前高田市の「高田松原」の松の一部を、開運厄よけで護摩木を燃やす9月25日、災害復興を祈願して一緒にたきあげるという。被災地の金剛寺も9月に被災者の供養で松を燃やす予定だという。
後手後手の京都では、送り火騒動に謝罪の意込め京都産の薪や護摩木へ鎮魂の思いや復興の願いを書いてもらうという。








「セシウムさん」騒ぎは、ついに番組の打ち切りに

2011-08-12 06:41:29 | Weblog
8月12日付 編集手帳 読売新聞
 {歌舞伎の八代目市川中車が敬愛する六代目尾上菊五郎に教えを乞うた。役者が舞台で泣くときは本当に涙を流すべきでしょうか? 劇作家の宇野信夫氏が随筆に書いている。
◆馬鹿なことを聞いちゃいけない――六代目は言下にたしなめたという。「役者は客席に背中を向けているときは、ベロを出していても客を泣かせなけりやァいけない」と。名優とうたわれた人にして言える言葉だろう。
◆世間には名優でもないのに 真似 ( まね ) をする人がいる。「被災者と心の絆を」などと背中で泣いて見せながら、ベロが客席に見えてしまう騒動がつづいた。
◆京都の「送り火」騒ぎは被災地の 薪 ( まき ) を受け入れることで収まりがついたようだが、岩手県産米に信じがたいテロップを付けて放送した東海テレビの「セシウムさん」騒ぎは、ついに番組の打ち切りに発展したという。口と腹は一緒でなければならぬ、などと 綺麗 ( きれい ) 事を言うつもりはないが、大根役者の多いことよ。
◆下手くそな相手役と組んだとき、六代目は愚痴ったという。「とうとう、あいつに殺されちまった」。まじめに番組をつくってきたほかのスタッフも同じ心境だろう。}

 番組をなめていたのか、やってはいけないことをやって、絶対に見せてはいけないものを誤って放送した。企業のスポンサー降板やCM提供中止が続出。視聴者からも約1万5千件の苦情が寄せられ情報番組「ぴーかんテレビ」を打ち切ると発表した。「ぴーかんテレビ」は1998年開始で、月~金曜日の午前中に放送。愛知、岐阜、三重の3県ではなじみの長寿番組だった。