喜多院法興寺

住職のひとりごと

パチンコ店駐車場に子連れの車入れないで

2011-08-04 06:22:25 | Weblog
8月4日付 編集手帳 読売新聞
 {落語の古今亭志ん生さんはパチンコが好きだったらしい。川柳を残している。〈愚痴が出る汗が出るとき玉は出ず〉。思わしくない展開にボヤきも出て頭はカーッと熱くなり、いよいよ玉は出てこない。一句に共感する人も多かろう。
◆当人の頭だけが熱くなるぶんには他人のとやかく言うことでもあるまいが、店の駐車場で車内に放置された乳幼児が熱中症などにかかるのは看過できない。
◆先月は石川県で両親が4時間半にわたってパチンコをしている間に、窓を閉めきった車内で1歳の女児が死亡している。ここ数年、犠牲者の出ない夏はない。
◆警察庁は後を絶たない悲劇に業を煮やし、“子連れ駐車”の拒否を検討するよう業界団体に文書で要請した。店周辺に託児所がなく、パチンコをする人のほかに保護者がいない場合には、子連れ客の駐車を断ることも含めて店側の対応を求めている。
◆〈朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの〉(河野裕子)。親ごころとは本来、そういうものだろう。駐車拒否という強硬手段を用いなければ幼子の命が守れないとは、世の中、何かが狂っている。}

パチンコ店の駐車場で車内に放置された子供が死亡する事故は、毎年発生しいる。窓を閉めた車の中は、人が生きられない暑さだ。そこに子供を放置することは、子供を殺すに等しい。親としての自覚がなさすぎるし、子供への愛情のなさに呆れる。警察庁がパチンコ店駐車場に子連れの車入れないと要請するが、無くならないのが現実か。