喜多院法興寺

住職のひとりごと

救命胴衣の着用義務化であったら死者は出なかった

2011-08-19 06:46:09 | Weblog
8月18日付 よみうり寸評 読売新聞
 {ハアー 天竜下れば しぶきにぬれる 持たせやりたや 持たせやりたや檜笠(ひのきがさ)――これは伊那節
◆天竜川は長野県諏訪湖に発し、静岡県西部を南に下って遠州灘に注ぐ。伊那節は長野県飯田市を中心とした民謡。天竜下りは上流の長野にも下流の静岡にもある。
◆きのう川下り船が転覆したのは静岡県浜松市天竜区の天竜川で〈遠州天竜下り〉だ。約6キロを小型船で約50分かけて下る。流れは比較的緩やかなコースだ。伊那節のいう〈しぶきにぬれる〉ような急流は、きのうの転覆現場くらいだという。
◆全体にゆったりした観光コースだが、ここだけはカーブして速い流れが渦を巻く。操船を誤り川岸の岩にぶつかり転覆したらしい。
◆23人の乗客・船頭全員が川に投げ出され、女性2人死亡、2歳児を含む3人が行方不明。全員分の救命具を備え、12歳未満は救命胴衣着用が義務付けられているが、成人はほとんど着ていなかった。
◆着せてやりたや救命胴衣。だが、「暑い」「他人の着たものなど着たくない」が多いようだ。}

楽しい旅行のはずが、まさか川下りの船が転覆するとは誰も思わなかった。救命胴衣もこの暑さもあり、さらに座布団型の胴衣では着用はしない。船頭も子供には必ず着用を呼びかければよいのに、暑いから付けないでよいと、言ったらしい。付けておけば死なずにすんだのにくやまれる。会社側も救命胴衣について乗客全員への救命胴衣の着用義務化をしていなかった。