喜多院法興寺

住職のひとりごと

横綱・白鵬が稀勢の里に寄り切られ連勝ストップ

2010-11-16 10:18:41 | Weblog
11月16日付 編集手帳 読売新聞
 {1年半ほど前の本紙『よみうり時事川柳』に、予言めいた一句が載っている。〈稀勢の里 君 ( きみ ) が何とかせにゃいかん 東京・後藤克好〉
◆きのうの午後6時前、どれほど多くの人の口から「ああッ!」の声が漏れただろう。大相撲九州場所2日目、横綱・白鵬が稀勢の里に寄り切られ、今年1月の初場所14日目から続けてきた連勝記録は「63」で止まった。
◆白星を重ねていけば7日目には“昭和の大横綱”双葉山の連勝記録「69」に並ぶ。記録の達成が待ち遠しく、立ちはだかる人が現れるのも待ち遠しく、複雑に心みだれる「ああッ!」であったに違いない。
◆双葉山の連勝記録を止めた安芸ノ海に挿話がある。師匠(出羽海親方)はさぞかし喜んでくれるだろうと意気揚々、部屋に戻ったが、ニコリともしてくれない。やがて口をひらいたという。「節男(=安芸ノ海の本名)、勝って騒がれる力士より、負けて騒がれる力士になれよ」
◆負けて列島が騒然となるのは“平成の大横綱”たる証しだろう。記録の重圧と、一人横綱の重圧に挟まれて、不祥事つづきの土俵を白星の山で清めてくれた。その人に拍手を送る。}

 今場所の人気は白鵬の連勝記録が双葉山の69連勝を超えるかが焦点だった。朝青龍が引退し、一人横綱で連勝記録を続けていた。双葉山を超える連勝がかなりのプレッシャーになっていたのではないのか。連勝のほかに誰が連勝を阻止できるか、色々な反響があったと聞く。モンゴルの相撲取りでなく、日本人の稀勢の里が勝ったことで、相撲フアンも納得したと思う。