喜多院法興寺

住職のひとりごと

ヒョウタンゴケが金を蓄積、資源回収に応用へ

2010-08-08 07:26:06 | Weblog
(産経新聞)
 {たき火の跡などによく生えるコケの一種が、金を選択的に体内に取り込むことを、理化学研究所と非鉄金属大手「DOWAホールディングス」(東京都)の研究グループが発見した。最大で乾燥重量の約10%もの金を蓄積するという。貴金属をわずかに含む廃液から、金を再回収する技術として実用化を目指す。(原田成樹)

 金を取り込むのは、「ヒョウタンゴケ」というありふれた種。世界中に分布し、特にたき火や火災の焼け跡でよくみられる。

 理研は、文部科学省の「経済活性化のための研究開発」(リーディングプロジェクト、平成15~19年度)として植物を利用した環境浄化の研究に取り組み、ヒョウタンゴケが生物に有害な鉛を回収する能力を持つことを発見。20年からDOWAホールディングスと共同で、コケを用いた重金属廃水処理装置の開発に乗り出し、ヒョウタンゴケが金も取り込むことを新たに見つけた。

 廃液から金や鉛を回収するには、成長した株ではなく、コケの赤ちゃんに相当する「原糸体(げんしたい)」を使う。研究グループは、原糸体を水槽内でクロレラのように培養する技術を開発し、2週間で300倍に増える量産性を実現した。

 家電やパソコンなどの電子部品の配線、電極には金メッキが多く使用されているが、通常の回収処理法では微量の取り残しが出る。研究チームの実験では、リサイクル原料を再資源化処理した後の廃液でヒョウタンゴケを育成、2週間後にはコケ重量の10%に当たる金14・8グラムを取得できた。}
 
 ひょうたんから駒が出たではないが、今まで廃液中の微量な貴金属の回収は、従来はコストに見合わないとされてきたが、水槽内でクロレラのように培養する技術を開発し、300倍に増える量産性を実現したという。ヒョウタンゴケは火事場跡や焼却灰などが埋められた場所など他の草やコケが生えない場所によくみられる。