喜多院法興寺

住職のひとりごと

過疎地域の2641集落が消滅の危機 国交省など調査

2007-02-25 12:15:05 | Weblog
朝日新聞
 {全国の過疎地域にある約6万2000の集落のうち、4%強にあたる2641集落が高齢化などで消滅する可能性があることが、国土交通省と総務省の調査でわかった。うち422集落は、10年以内になくなる可能性があるという。地域別では中国、四国が多く、いずれも500集落近くが消滅の危機を迎えている。

 調査は過疎地域自立促進特別措置法に基づいて、過疎地域とされている全国775市町村を対象に、両省が昨年4月末に実施した。「集落」の定義は数戸以上の住居のまとまりで、町内会などの単位となる地域。消滅の可能性の判断は各市町村にまかせた。

 同様の調査は99年にも実施されており、その時は、消滅の可能性がある集落は2109だった。また、前回調査時点から今までに実際に消滅した集落は、当時、消滅の可能性が指摘されていなかった集落も含めて191。消滅理由としては、住民の転居や死去などによる「自然消滅」が57%で最も多く、「公共工事による集団移転」が20%で続いた。

 調査結果は、全国総合開発計画(全総)の後継計画として、国交省が今年中ごろにまとめる国土形成計画(全国計画)に生かす。}

 全国の過疎地域の約4%強にあたる2641集落が高齢化などで消滅する可能性があり、そのうちの422集落は、10年以内になくなる可能性があるという。都市部と農村地区の格差が拡大し、若者の都市への流失が止まらない現状では、益々過疎の集落は消滅していくであろう。先行き希望のない農業に、農業後継者は出てこない。地方切り捨てや、弱者切り捨ての競争社会の歪みの中で、消滅する集落は増え続ける一方だ。人口減少の過疎地の寺も、消滅する運命にある。