喜多院法興寺

住職のひとりごと

バレンタインのチョコ川柳100選

2007-02-10 08:33:13 | Weblog
メリーチョコレートカムパニーHP
 {入選作の中には50回目のバレンタインらしく「妻娘 孫に贈られ 五十年」、「50年 チョコは見てきた 愛と哀」といった句が見える。また、「告白の チョコがある国 美しい」、「バレンタイン 想いの数だけ チョコがある」といった具合に、バレンタイン習慣を賛歌する句も交じる。

バレンタインチョコに「母になり チョコの重みに 今気づく」、「小さいが 愛の詰まった チョコに泣き」、「記録より 記憶に残る チョコ1枚」といった深い思いを込めた作品、「故郷から ほし柿大根 チョコレート」などしみじみとした作品が入選した。告白チョコは少なくなっていると思われるが、それでも「チョコ貯金 コインと一緒に 勇気貯め」、「告白前 自分もチョコ食べ 勇気だす」といった奥ゆかしい女心も窺える。

夫婦のバレンタインを詠んだ句が多く入選している。「団塊の夫に お疲れ チョコ渡す」、「本命も 義理も卒業 夫婦(めおと)チョコ」、「幾山河 励ましチョコで 乗り越えて」といったほのぼのとした愛情が感じられる句に交じり、きわどい内容の「熟年の 崖っぷち夫婦 つなぐチョコ」、「チョコもらい 離婚ないなと ほっとする」といったかすがいチョコを詠った句、「好きなチョコ 買えばとカネを 渡す妻」というドライな妻を皮肉った笑える作品も交じる。

夫婦になったきっかけも「チョコだけで 射止めた割には 良い夫」、「義理チョコの つもりの彼と 銀婚式」といったおめでたい句とともに、「あのチョコで 鯛は釣れずに 鰯釣れ」、「ああ無情 チョコで釣られて 濡れ落ち葉」という悲哀句も。

最近増えている女性のご褒美チョコを詠った句としては「自分チョコ 財布の紐を 緩くする」があるが、もてない男性の「自慢チョコ レシート出てきて 妻にバレ」、「義理チョコを 集めて淋し ネオン川」は悲哀感が漂う。

昨年の流行語を使った作品としては、「この世相 でるぞ格差が 義理チョコで」、「配るチョコ 格差の狭間 愛で埋め」、「義理チョコは メタボリでしょうと 妻の手に」、「一筆を 添えて品格 上げたチョコ」などが入選した。

職場の義理チョコをテーマとした作品には「仕事せぬ 奴に滅法 多いチョコ」、「チョコ並に 仕事もらえと 鬼社長」といった作品が入選した。

今年のバレンタインチョコ予算を詠んだ句としては、「義理チョコも いざなぎ景気に 期待する」、「チョコ予算 イザナギ景気で 少し増し」があるが、本当にイザナギ景気を実感している人がどれぐらいいるのかは疑問だ。

老いてもなおバレンタインチョコは大きな意味を持つ。「チョコ貰い 脳年齢が 若返る」、「選ぶチョコ まだボケられぬ 老いの恋」、「傘寿すぎ まだチョコの来る 自分褒め」、「義理チョコに 両手あわせる 年となり」、「老いの身に 思わぬチョコの 温かみ」といった具合。

ともあれ、今年もまた、「バレンタインどきどき、ワクワク川柳」で詠まれたような、喜怒哀楽の人生ドラマが全国津々浦々で展開されそうだ。
以下が「第10回バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」100句に選ばれた作品で、インターネットでも発表される。URLは次の通り。http://www. info-ginza.com/mary}

 株式会社メリーチョコレートカムパニー主催の「第10回バレンタインどきどき、ワクワク川柳募集」の入選作100句が決定した。入選作100名には5,000円相当のメリーチョコの本格派チョコレートがバレンタイン直前にプレゼントされる。

 2007年2月14日で50回目を迎える、バレンタインデーが生まれたきっかけは、メリーチョコレートの原社長が、パリ在住の先輩からもらった1枚の絵葉書だった。日本で最初のセールはたった3枚、売り上げ総額150円しか売れなかったチョコレートも、いまや約700億円(チョコレートの年間売り上げ4,399億円のうち、バレンタインセール期間中の売り上げは約16%)となっている。この間、全国津々浦々で、たかがチョコされどチョコ、数え切れない悲喜交々のドラマが生まれてきた。殺伐とした現代、こんなホットする話題が今の日本に必要だ。