喜多院法興寺

住職のひとりごと

阪神、宿敵巨人を倒して胴上げ

2005-09-30 04:19:56 | Weblog
 阪神タイガースは29日、甲子園球場での巨人戦に勝ち、2年ぶり5度目のセ・リーグ優勝を果たした。岡田彰布監督(47)は就任2年目。球団OBの監督としては、85年に日本一を達成した吉田義男氏以来のリーグ制覇となった。
 奇しくも29日は19年前に亡くなった父、勇郎さんの誕生日だった。大の阪神ファンで生きていれば75歳。宿敵巨人を倒した、岡田監督の目にうっすらと涙が浮かんでいた。人気も実力も巨人を越えて名実ともにトップ球団となった。

共同通信
 宣言通り、甲子園での胴上げがかなった。

9回。阿部のライナー性の打球が左翼手・金本のグラブに収まると、マウンドの久保田の周りに歓喜の輪が広がった。

そして大観衆の「岡田コール」に促され、グラウンドの中央に歩み寄った背番号80が5度、宙に舞った。「最高の選手に恵まれ、本当に強いチームだった」。口下手な指揮官の心からの思いが、甲子園の夜空に響いた。

試合は今季の集大成ともいえる内容だった。1回に金本の右前打で先制すると、先発の下柳が真骨頂ともいえる緩急をつけた投球で巨人打線を封じ込んだ。7回からは名前の頭文字を取って「JFK」と命名された3人のリレーの出番。藤川、ウィリアムス、久保田が1回ずつを抑えた。

甲子園で巨人を倒してのリーグ制覇は縦じまを愛する者の悲願だった。「宿敵、ジャイアンツの前で胴上げできたことを最高に思います」。岡田監督の言葉に約4万8000人のファンも沸いた。

偶然にもこの日は、大の阪神ファンで19年前に亡くなった父、勇郎さんの誕生日だった。生きていれば75歳。思いが込み上げ岡田監督の目にうっすらと涙が浮かんだ。「最高の舞台をつくってくれた」。声が上ずった。

だが、もうリーグ制覇で感傷に浸るチームではない。「あと一つやり残したことがあります。2年前に涙したもう一つの目標に向かって頑張りたい」。20年ぶりの日本一へ。岡田監督の視線は、真の頂点を見すえている。