喜多院法興寺

住職のひとりごと

お彼岸の心

2005-09-17 10:43:59 | Weblog
 彼岸が近づいたせいか、めっきり寒く感じるようになりました。周辺の草も見える所は、何とか草刈りを終えました。お彼岸のお墓参りは、亡き人を思い、ご先祖に感謝したりするのですが、実は自分の心を仏様の心の世界へ向けているのです。墓前に参ることは、何よりも「人間らしい心を大事にしながら生きよう」という、自分の生き方と基本方針を自分で定め、生きる指針となるのです。

天台宗ホームサイトからの引用です。 【暑い夏もすぎ、ようやくすごしやすいお彼岸のころとなりました。春の彼岸、秋の彼岸と年に二回の彼岸会がありますが、「暑さ寒さも彼岸まで」ということばが示す通り、春には漸く寒さも遠のいて花だよりもちらほら聞こえる頃、秋には夏の暑さも和らいで涼しい風が心地よい頃が彼岸会です。お彼岸は七日間ありますが、その中日は春分の日・秋分の日といって太陽が真西に沈むのに因んで、阿弥陀様の西方浄土に向かって手を合わせ、後生の安楽を願ったものです。
 彼岸とは仏の世界、此岸とは私たちが四苦八苦する迷いの世界です。いうならば、彼岸は遠く、此岸はなれ親しんだ世界ですが、でも、「これでいいのだろうか」とふと考えることがありはしませんか。そんな時、仏の世界を知りたく思うことでしょう。彼岸への道は、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵の修行をしつつ歩まねばなりません。ですから、彼岸会には、ご先祖を敬って墓参に行かれることでしょうが、それと共にご自身の心のあり様を見直すことも大切です。
 さて、次のようなご意見とおたずねがありましたので、簡単にお答をいたしました。】