うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

オリオン....(8202)

2008年11月05日 17時15分44秒 | うべプラネタリアン
昨夜は良く晴れていたので、地平から昇ったばかりの三つ星が縦にトントントンと
並んでいる様がはっきりと見えた。
11月初旬、21:30にはリゲルまで昇り、横になったオリオンの全身の姿が確認できる。
オリオン座は星座中の星座、88星座の中の人気ナンバーワンだ。
あまりに端正なので、かえって敬遠する人もいるが、いやいやどうして、オリオン、さすがオリオンである。
美しい。なぜか。
一等星が2つも含まれているせいもある。
その一等星の色の対比が端的で、見事だということもある。
2等星にそろった三つ星の等間隔の並びも抜群だ。
季節が冬、ということもひとつの理由だろう。
そして、昨日ふと気が付いたが(今さらと一笑されようが)意外と小ぶりなのだ。
これは大切な要因なのだと妙に得心した。

昨日は、ミラをとくと確認した。
朱を帯びた赤、化けクジラの心臓、なるほど不気味な色の星だ。
およそ330日で10等から2等まで不規則に変光する末期の赤色超巨星、ミラ。
今3等まで増光している。
昨年は1等に近いほど異様に明るくなって、天文家を驚かせた。
極大時と予測される12月中旬に何等になるだろうか。

こんなこともあんなことも、良く晴れて空が暗いから、楽しめることなのだ。
星日和...いい言葉だなぁ。