うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

暗い夜空....(8200)

2008年11月03日 20時20分04秒 | うべプラネタリアン
暗い夜空を取りもどすには、何より]無駄な灯りを
絞ることだ。殊に強い光の水銀灯が良くない。
周りを広く明るく照らそうとすれば、高い位置から、どっと光を
降らせればよいわけだが、四方八方上下左右に散る光の
必要分は、下方を照らす分だけだろう。つまり、50%あればいい。
上方に散る分をカットする。たとえば、水銀灯に傘を付けて、
傘の内側に反射材をつければ、光はほとんど下方に向かうだろう。
その分、空に散る無駄がなくなって、夜空はそれだけ暗くなる。簡単な理屈だ。
また、空に散る光がカットされれば、雲がスクリーンのように光を受けて
反射することがなくなるから、多少の雲があっても、星はよく見えるはずだ。
一石二鳥も三鳥も効果があると思われる。
要は、そんな手間ヒマ掛ける必要性を多くの人が認識するかどうかだ。
星虫のためだけなら、誰も動かない。
無駄をしていると訴えるだけなら、説得力に乏しい。
人を動かすには「得=利益」で釣ろう。
50%の光のカットは、省エネという「利」につながることを声高に言うといいだろう。
その結果、星虫は「暗い夜空の獲得」という「実」を得るのだ。
いずれにせよ、美星町の試みはそれなりに効果があると、栗さんの情報だが、
具体的なことをもっと聞いてみたい。
カナンの論文に活かすいい話が聞けるはずだ。