うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

夜空は明るすぎないか...(8199)

2008年11月02日 20時13分56秒 | うべプラネタリアン
カナンは「夜空が明るすぎる」と嘆く。
会館で見上げる夜空は、3等星までがやっとだ。
よほど良く晴れていても4等星はむつかしい。
空が汚れているせいかもしれない。
が、何より街の灯が明るすぎることが原因ではないか。
暗闇は事故や犯罪を誘発しやすい。真っ暗は怖い。安全は何より大切。
夜こそ目立つようにと、コンビニもパチンコ屋も明々と灯をともして客を誘う。
それは、社会生活であり経済活動だから、夜を明るくするのは
ある程度仕方がないだろう。
いろいろな意味で、真暗闇は良くないだろう。しかし、見えるべき星の光まで
かき消すような強烈な灯りを、空に放つ必要があるのか。
夜空くらいは暗くていいではないか。
天文家の間では「光害」という言葉がある。
何百万年彼方から届いた光を見えなくさせる権利が人にあるのか。
もう少し光を落としてもいいのではないか。
それは電力の省エネに直結するはずだし、地球環境の維持にもつながるはずだ。
水銀灯の明かりはもっと足下を照らすように工夫して㍗数を落とすべきだし、
狭いところに3つも4つも要らないだろう。
夜空に自然の星明かりを取りもどそう。
そこから切り込めば、いろいろな問題が見えてくる。
さあ皆さん一緒に考えてよ....
とカナンは訴え、小学校の卒業論文として、提案書をしたためるという。
その意図は鮮やかである。健気である。何より星虫の悲願である。
さあ、多くの友よ、星好き病人どもよ、
カナンの思いをサポートしようではないか。さまざまに力づけてやって欲しい。
論文作成についても、キャンペーンの仕方についても、なんでもいい、
具体的なアイデアを提案してやって欲しい。
このブログを通じて、大きく輪が広がったらいいなあ。
いつもこんな夕照を見たいから。