憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来に伝わる民話「味噌味噌」

2011年06月16日 07時21分45秒 | 民話

 6/16(木)16℃      終日

 おはようございます。

 そろそろ梅雨明けを期待したい気分ですけど、、今朝はなんだか”雨もいいなぁ”の気分になってます。

 何故なんでしょう?????

 雨は嫌いなはずなのに。仕事だって、引き続きドタバタしてるって言うのに、自分でも”訳分からん”状態です。しいて言えば、雨の降る中をいつもよりもゆっくり歩いて、周りを見渡しながら出勤したことかな。傘を差して、目線視野が限られている中での新発見もあり、日常生活や仕事も一緒で、視点を変える、気持ちにゆとりを持つことの大切さを実感しています。

 家族によく言われる”スーパー短気君”をのんびり屋にチェンジできないかな~

 

 今日の湯来に伝わる民話は「味噌味噌」です。タイトルからして興味そそりますが、お味噌汁の話ではありませんので念のため

 むかし、吉和の妙音寺原と言うところに妙音寺という禅宗寺院がありました。16の子院があり、その子院の一つの僧が小多田に移住し龍覚寺という寺院を開きました。

 さて、この僧が小多田に移住される以前に、こんな話が伝わっていました。この僧は困った人があれば、自分の生活が苦しくても、モノを授けたり、食べ物を供したりする善人でした。また、お人好しのところもありました。そういう人ですから、生活に困窮するようになって来ました。しかたなく身の回りの物を売っていましたがそれもなくなり、お寺の経典や仏像まで抵当に入れて借金をしました。妙音寺の門徒の人たちが心配して

 「坊さんよ、困った人を救うのはつとめかも知れんが、お寺だけは守ってくださいよ」

 とたびたび話し合いをしましたが、借金が重なりどうすることもできなくなりました。お金を貸した人は、みんなから、

 「あの坊さんじゃあ、貸しても返してもらえんで何とかせねば」

 と言う声が広まり、門徒の人達が本堂に集まり、どうするか話し合いました。

 「お寺の物を借金の額に応じて、返済せにぁなるまあ。さてどう処分するかの」

 と協議し処分するものを決めました。最後になって、

 「借金した坊さんにも何かやらにゃあいけんで」

 さてどうしたものかと思案していると、門徒の一人が、

 「坊さんは味噌、味噌」

 と言いました。みんなも

 「それがええ、それがええ、坊さんは味噌、味噌」

 と相槌をうちました。裏の部屋でどうなるものかと恐る恐る聞いていたお坊さんは、

 「さては、袋叩きになるぞ」

 とこっそり逃げ出し、小多田まで来て、村の人々の布施にあずかりそこに住み着きました。

 門徒の人たちは、坊さんに味噌を与えようと言った言葉を勘違いして、

 「ミソ、ミソ袋叩きになるのだろう」

 と逃げて行ったのでした。

 

 湯来では相手のことを誹謗中傷してボロクソに言うことを「ミソカスに言う」とも言います。おそらくお坊さんは、ミソカスに言われて袋だたきになると思ったんでしょうね。勘違い、聞き間違いによって受け取り方はさまざま。「言葉」の伝え方には十分気をつけたいものです。

  次回の湯来に伝わる民話は「打尾谷の彦左衛門」です。お楽しみに。

 

 昨日は、「 暑中見舞いの日 」だったようです。1950年(昭和25年)に暑中見舞いはがきがはじめて発売された日だそうです。少し前はカモメールを多くの方が利用していて、季節の話題だとハガキ発売日の状況が新聞でも取り上げられてましたけど、最近ではネットメールが主流になって、紙ベースでの暑中見舞いは数少なくなっているようです。でも、暑中見舞いハガキをメールに変えた方何人いらっしゃるでしょうね。漢字を忘れないためにも、自書がヘタになるのを防止するためにも、手書きを推奨しておきたいな~。職業柄、何の係わりはございませんので念のため。

 

 湯来のホタルの飛翔目撃状況(10匹)

 河原の萱(かや)の中にもっと潜んでるんですけど、飛んでるところを見たのはこれだけ。雨上がりで、ムシムシしていたり、天気が回復すれば・・・・・・、楽しみです。

 

 今日も良い一日でありますように。

コメント
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