売上は出荷当日に2点、そしてその翌日の8日に4点が売れましたが、9日の午後になって直売所の
レジの方から電話があり、出荷したインカのめざめが痛んでいるとの連絡を受けました。
そして傷んだものは、引き取り品の置場に移してあるから、引き取りに来てくださいとのことでした。
これは大変なことになりました。
一昨年に小玉スイカの品質劣化が早いことを知らないで、傷んでしまったことがありましたので、その時の
絶望感がフラッシュバックします(>_<)
直売所に着いて、傷んだものを確認しました。
3点下げてあり、その3点とも袋の中で汁が滲んでいました。
黒く見えるのは、芋の表面に付いた土と混じったからです。
下げられていなくて残っていた1点は確認して異常がなかったのでそのままにしてしまいましたが、
本来なら持ち帰るべきでした(>_<)
ジャガイモの「痛み」は=「腐敗」ですので、痛みの詳細な確認は翌日の今日にすることにしました。
腐敗であれば時間経過により進行し、その状態がよりはっきりするからです。
全てをまとめてトレイに広げてみました。
腐敗した芋から出た汁は芋の表面を濡らしています。
汁が出ているもの、皺になっているもの、固くなくなって弾力性を感じるものを取り出してトレイの左側に
並べました。
腐敗は時間の経過とともに進行しますが、出荷時点で傷んでいないものが常温の数日で腐り始めることは
まず考えられないので、翌日の明日(出荷4日後)まで経過を観察するものとします。
腐敗の原因を探るべく、保管していた保冷箱の中身を確認しました。
そこには9月7日出荷した残りがあります。
出荷品は出荷前日の6日に取り出されてひと晩常温に置かれ、翌日の出荷当日の朝に袋詰めされました。
写真は6日から4日経過した今日の状態ですが、出た芽に枯れているものがあります。
出ている芽が枯れているかどうかで分けました。
枯れていない(ように見える)方です。
こちらは明らかに枯れている方です。(枯れ切っていないものもあります)
出た芽が枯れた状態です。
6日に保冷箱から出してその翌日の7日の朝に見た時までは枯れている芽はありませんでしたが、
7日出荷したものは最後の保冷箱にあったもので、より長い期間保冷するために
保冷剤代わりの凍らせたペットボトル飲料を他の箱より3~4キロ分多く入れて
あったので、内部温度は一時-2℃にもなっていたことがありました。
出た芽が枯れていたのは、間違いなく保管温度が低すぎたことが原因であり、枯れたのは芽ばかりでなく
枯れた芽をつけていた芋そのものも低温で傷んでしまったからと思われます。
また一方で出ていた芽も枯れず、芋も傷んでないものがあるのは、保冷箱の中の温度分布が影響して
いるものと思われます。
今実施している保冷方法は内部での空気循環がない、保冷剤を使う方法ですので、3カ月を超える長期間の
保冷は無理だったのです。
とりあえずこれで問題は明確となり、インカのめざめの冷蔵における限界もはっきりしたのですが、
あれこれしているうちに、直売所に残っていた1点が売れてしまいました(^_^;)
私としては、最後の1点が傷んでいたものが入っていなかった袋であることを祈るばかりであり、傷んだものを
絶対にお客様には渡さない優秀なレジの方々の眼力とクレーム処理能力にすがるばかりです(>_<)