史 実 と は・・・・
きのう(1/31)は久しぶりの雨。こんな日の散歩は、新幹線の下の遊歩道に限ります。
きのうでした。新幹線下の途中に白い椅子がありました。
その椅子には「持って行くな!!」と書いてあります。
この椅子は、どこかで見たことのある椅子なんです。
たしか、加古川の土手近くの用水路横に5~6脚あった椅子の一つです。
私も散歩の途中で、疲れたらよく座りましたから、間違いありません。
でも、知らなかったら、この椅子の文字から「盗んでいく人がいるのだな・・・けしからん」と思ってしまうでしょうね。
話は別のことです。
ドーデの『最後の授業』のことです。
内容は「舞台はアルザスの寒村。普仏戦争に負けたフランスでは、アルザスをプロイセン(ドイツ)に併合されることになり、小学校ではフランス語での授業が禁止になりました。
先生は、そのことを生徒に告げて、最後に「ビバ、フランス(フランス万歳)」と生徒に言って授業を終えました・・・」というストーリーです。
小学校では、よく取り上げられる教材です。
でも、ですよ。本当のことを言うとドイツに占領される前に、史実は、そこをフランスが武力で占領していたんです。
もともと、そこはドイツの土地だったんです。
とすると、意味合いが全然違ってきます。
新幹線下にあった白い椅子に書かれた「持っていくな!!」の意味合いとよく似ていると思いませんか。