ここも再訪というか再掲載。
規模もとても小さく、先日掲載した春日神社と同じくらいの広さだが、とても奈良らしい雰囲気を湛えていて、小さくても地方色というのが感じられて面白い。
前回は夏だったけれど、今回は秋なので表情はだいぶ違う。
ただ、それでもこの場所が持っている雰囲気というものは変わらないもののようで、夏には木陰になる場所が、葉が落ちて日溜りになっていたりしても、憩うのにとてもいいなぁ、と、以前と同じ感想を抱く。
子供が遊んでいても、お年寄りが集っていても似合いそうな場所だ。

国道からも神社の紅葉はよく見えた。
朱色の橋と紅葉、それに秋の日差しがいかにも里の神社といった風情で迎えてくれる。

ここの鳥居は、あまり「境界」を意識させない。
右手にはゲートボールなどが出来る広場があるし、里の延長線の長閑さがある。

ただ、鳥居をくぐって左手にあるもうひとつの鳥居から本殿方向を見ると、独特の神寂びた気配が伝わってくる。

たくさんの境内社が賑やかなようでいて、ある種、静けさを醸しているようでもあり・・・。

視線を右に転じると、柔らかな紅葉が賑わいに加勢する。

あー、でもやっぱり賑わいだけじゃない、静けさや温かさや、いろんなものを想起させる。


小さく簡素な境内社も、様々な空気を纏っているようだ。

これから更に葉が落ちて、木々は寂しい姿になるけれど、たぶんここの雰囲気は変わらないのだろう。
2万5千分1地形図 古市場
撮影日時 101118 10時15分~10時45分
駐車場 神社への分岐付近で国道が広くなっている。
地図