a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

国会の解散について考える

2017年09月28日 | 社会問題
 前回のエントリーでは、ドイツの選挙について書いたが、日本でも安倍首相の解散によって、総選挙が行われようとしている。

 ただ、私個人としては、安倍が選挙結果を権力基盤としか考えていないのがあからさまで、あまりにも興ざめである。

 これについては、このblogでも、何回か話をさせてもらった。→こちら

 そうは言っても、知的関心を呼び起こされないからと言って、無関心に傍観していていいというものではないが。

 昨年から今年にかけて、ヨーロッパ諸国、アメリカでは様々な選挙が行われ、いろんな結果が出ている。個人的には、米のサンダースや英のコービン、仏のメランションのような動きが出てきてくれればと思う。

 というのは、社会的不満というものは、それを生み出している原因を見極めて、その原因に対して向けられるべきものであり、それは不満の心理的解消のために社会的弱者やマイノリティーに対して向けられるべきものではないから。

 無論、人々の行動というのは、そんな合理的判断に基づいて選択されるものではないのだが。ただし、トランプやヨーロッパ諸国の極右勢力の台頭を考えると、そうは言ってられないのも事実である。そんなことを考えるのだった。

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