a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

アルヴァックスと社会契約

2010年09月11日 | 読書
 先日、Amazon.frのマーケットプレイスで本を購入した。で数日前に、本が着いた。

 今回購入したのは、1943年のルソーの『社会契約論』、この本、アルヴァックスがイントロダクションと注釈を書いている。

Du contrat social

 現在、アルチュセールのルソー論を再考しているのだが、彼が参照していたのは、このアルヴァックス版のようである。そこで、原本を購入。国内の大学図書館でもいくつか所蔵しているところがあるのだが、取り寄せるのが面倒なので、直接購入してしまった。このあたりの手間を省く性格、面倒くさがりのところが問題だと思う。ただ、本の値段が20ユーロぐらい、送料が10ユーロほど。このところの円高を考えれば決して高い買い物ではない。

 Amazon.frから直接買ったのではなく、古本屋からの購入である。仏のこの種のサービスは、トラブルが多いものだが、私はこれまで5回ほど使っているが、全く問題はない。無論、取引の古本屋に着いてはある程度、評価やポリシーを調べるが。

 今回購入した本、1943年なので結構痛んでいる。したの写真がそれ。



 写真で見てわかるぐらい、かなり焼けている(笑)。



 のどなどがかなりほつれている。

 ただし、アルヴァックスのイントロと注釈はかなり詳しい。彼の考え、またルソーについてのアルチュセールの考えを知る上でもかなり参考になりそうである。版などが違う場合、本文の違いだけでなく、こうした違いもあるので、手に入れねばならないことがあり、それは結構骨が折れたりしなくはない。

 さて、今回購入した本の内容についてだが、内容については、また今度。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (あずま)
2010-10-06 11:22:27
 ぼくは怖くてアマゾン使ってませんね。
 今野さんのフランス語能力が十分だから使えるんだと思いますよ。ぼくは、フランステレコムとクレディ・リヨネと契約解除でもめたので、文書による契約にはこりています。
 まあでも、西洋社会のルールにはカフカ的な落とし穴があるのが分かって、それはそれで、勉強にはなったのですが。
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