a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

バスでのある光景(2)

2018年09月24日 | 社会問題
 前回のエントリーのつづきである。

 外国人と思われる女性が、大きなトランクを持ってシルバーシートに座っていた。他に手提げ袋を二つ持っていたが、それは隣の空いた席に置いていた。私が乗り込んだ時にはバスはすいていたので、彼女がシルバーシートに座っていたのも、隣の席に荷物を置いていたのも問題はなかった。

 大きめのトランクを持っていたので、そこに座ることは、他の乗客にトランクを邪魔にならないように置くには、むしろよい判断だったと思う。

 ただ、バスが混んできたり、高齢の乗客が乗ってくると事情が変わってくる。

 その路線バスが進んでいくと乗客も増えてきて、その中には高齢の方もいた。で、バスが混んできたところで、運転手が運転席から出てきて、おもむろにその女性が隣の席に置いていた袋を取って、少し離れた空きスペース(前輪のホイールハウスの張り出し部分の上の手すりに囲まれた部分)におもむろに置いたのだった。

 文化的な齟齬と言うこともできるが、同じような問題なら、他人の迷惑を余り考えないマナーに疎い乗客でも起こりえる事であると思う。

 あと、この辺はバス路線の状況もあるだろうと思う。都心を走るバスのように乗客の乗り降りが頻繁な路線であれば、人の移動も多いから、場所や席の変更も可能だろう。私が住むのは東京の郊外の郊外で、駅が路線の終点で、そこまでほとんどの乗客は乗ってくる人のみ。また、長い路線で、ひとたび乗客が乗り込むと余り場所の移動は無かったりする。

 結局その女性は、そのバスを降りてしまった。

 なにか助言ができればな~、と心の中で思いつつ、結局私は何もできなかったが。と同時に、私は、自分が留学した際に、右も左もわからずに周囲に迷惑をかけていただろうな~という事を思い出してもいた。

 この話、また続けられればと思う。

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