深い自然の懐に抱かれると何かエネルギーをもらうような気がする私は、定期的に、できるだけ山奥に行きたくなります。登山できれば最高なのですが、ドライブでも癒されます。そんな事情もあって、今回のドライブは平家の落人伝説で有名な熊本県の五家荘です。時期的にはちょうど紅葉祭りが終わった直後でしたが、まだまだあちこちに彩りが見られました。それにしても、五家荘は本当に秘境中の秘境！学生時代には登山で 近くまで来たことはあるのですが、改めて、その山の奥深さには驚きでした。壇ノ浦から逃げて来たとはいえ、落人たちもよく住めたものです。「こんなところは、絶対にひとりでは来ないわよね～～。というか、こんなところだと始めからわかっていたら、ふたりでも来なかったかも・・・。車が故障でもしたらどうなるの？？？」そんな不吉なことを思った瞬間、車のタイヤが山道の舗装の段差で、ガタンと衝撃を受けてしまい、気づくと少しずつ少しずつタイヤから空気が漏れ始めました。さあ大変！主人の車はタイヤ交換がすごくややこしく、主人はひとりで交換した経験がないというのです。ロードサービスもＪＡＦも、ここに到着するには数時間かかって、日が暮れそうです。なんとか空気が抜けてしまう前に人里に下りねば！そういっても、一番近い町が五木村だというので、非常に不安。ガソリンスタンドって閉まっているかも。しかしいくつかのラッキーが重なって、無事、タイヤは修理（応急処置ですが）できました。夕暮れの五木村は「五木の子守歌祭り」が終わった直後で、賑わいの余韻が残っていました。ここは話題の川辺ダム建設のために、町全体が引っ越して出来た新しい地区で、建物のすべてが観光を意識した素敵な町並みになっていました。主人と私は、「山うにとうふ」の看板につられて道の駅の隣にある「五木屋本舗」にお土産探しに寄りました。全く不思議なのは、味噌漬け豆腐を「山うに」や「豆腐チーズ」と表現されると、確かにウニであり、チーズであるように感じる事でした。こういうのを付加価値と呼ぶのしょうか。さんざん、試食しまくって、お茶まで頂いて、「豆腐チーズ」を購入。何はともあれ、アクシデントも楽しみながら無事帰路につきました。めでたし、めでたし。
