hiroの花便り

我が家に咲く花や日々の暮らしを綴っていきたいと思います

アゲハの観察①

2016-06-05 | 蝶・鳥・生きもの



5月18日の朝、
鉢植えのサンショの木にアゲハの幼虫がいるのを見つけました。
サンショは柑橘類と共に、アゲハの食草なので、
柑橘の葉の代りに食べてくれたら良いと思い、
一年半前に自生していた小さな木を、鉢植えにして育てていましたが、
今年は1mくらいの高さになりました。
木の先端の柔らかい葉が多く食べられているようです。

1年半前のサンショの木



5月18日09:14
黒白の姿をした4令幼虫・クロムシ3匹と、
緑色をした5令(終令)幼虫・アオムシを1匹発見。
その日の夕方にはアオムシはいなくなっていました。

アゲハチョウの幼虫は栄養の塊であるため、
自然界ではさまざまな生き物に狙われるそうです。
野鳥からハチ、小さな蟻までにも・・・
一つの卵が蝶になるのは奇跡のようなものなのですね。



5月19日08:49
クロムシ1匹がいなくなり残りはクロムシ2匹となりました。
庭に置いたままだとまた天敵に食べられてしまうかもしれないので
玄関の中に取り込みました。


4令幼虫が黒白模様をしているのは、鳥の糞に擬態しているのだそうです。



5月19日14:13
クロ虫のうち1匹がアオムシに変身。
夕方にはもう1匹もアオムシに変身していました。



5月25日07:51
5令(終令)幼虫のアオムシになって6日。
どちらも大きく(4.2 ㎝)なりました。



5月27日16:01
最初にアオムシになった幼虫(アオムシ①)がウロウロ歩き回り始めました。
アオムシ②はまだムシャムシャと食べています。



5月27日16:12
迷子になって、クッキーにいたずらされても可哀そうなので
キアゲハの時と同じように鉢を箱に入れ大きなポリ袋で覆いました。



5月28日06:39
なんということか、アオムシ①が鉢底の箱近くの
ポリ袋にぶら下がって蛹化
していました。
床には黒いドロドロしたものが沢山ありましたが、
この時は何かわからず、お掃除だけしておきました。

アオムシ②はまだ葉の上にいます。



5月29日10:22
アオムシ①は蛹に
アオムシ②は鉢の縁裏で蛹化していました。
朝のうちはまだ葉の上にいたので蛹化したばかりなのでしょう。

アオムシ①の時にもあった黒いドロドロしたものの
正体は幼虫時代、最後の糞や水分で、
蛹化する前に出し、これ以後は何も食べなくなるそうです。
キアゲハの時は三つ葉の葉の一部がイヤに汚れていると思いましたが、
ほとんどが鉢土の上に落ちたので、気がつかなかったのでしょう。



5月31日08:12
アオムシ②も蛹になりました。
アオムシ①の蛹は緑。
ポリ袋の下の方にいたのでポリ袋を切り取り、玄関内にぶら下げておきました。
アオムシ②の蛹は鉢とよく似た色をしています。

同じアゲハの蛹なのに何故色が違うのでしょう。
答えは蛹になった場所の様子が違うからだそうですが、
緑の蛹は段ボールとポリ袋の間にいました。
どちらかと言うとアオムシ②に近い環境だと思うのですが、
緑の葉が強く目に焼き付いていたのかもしれません。

蛹の期間は1週間から2週間。
昨年観察したアゲハの場合は10日間でした。
羽化の瞬間が待ち遠しいです。
コメント (8)
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