南牧村農村文化情報交流館は長野県南佐久郡南牧村野辺山にあります。
南牧村の野辺山高原一帯では、年間平均気温6.9℃という
冷涼な気候を生かした高原野菜(白菜、レタス等)を生産する野菜畑が
広がっている長閑な村で、華やかな観光地にはない味わいがあります。
南牧村農村文化情報交流館は当初訪問する予定はなかったのですが、
宇宙電波観測所の駐車場に着いたとき、
前方に立派な建物が見えたので、入ってみました。
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南牧村農村文化情報交流館は野辺山の星空や星座の見方をわかりやすく
解説するプラネタリウムが人気の施設で、
ゲーム感覚で遊覧飛行できるMAP-S(フライトシミュレーター)や
カフェや宇宙食やお土産が買える売店、カフェレストラン、
ホール、展示コーナー、図書館、などがあります。
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訪ねた日は紅葉真っ只中の10月28日(土)でしたが、
来館者は私たちを入れても7~8名。
これだけの施設があるのにもったいないなぁ~と思いました。
とはいうものの時間の関係で、私たちが見学したのは
1階の展示コーナーと屋上の展望台だけ…。
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展示コーナー
画像はほんの一部です。宇宙の勉強になりました。
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隣接する矢出川公園と
屋上の展望台から見えた野辺山宇宙電波観測所
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野辺山派遣隊の碑
背面に碑文によると、この碑は1995(平成7)年8月に
三重空野辺山若草会が建設したもので、1945(昭和20)年5月、
わが国初のロケット戦闘機の搭乗員を養成するために、
三重海軍航空隊から野辺山に1,196名の予科練習生を派遣したという。
隊員らは、「幕舎に起居しグライダーにより連日猛烈な操縦滑空訓練に
励んでいたが、8月15日の戦争終結によって解隊となった。
1988年8月に「史実を後世に伝え平和を祈念する」ために
「三重空野辺山若草会」を結成し、野辺山駅前に「予科練之碑」を建立した。
さらに、戦後50年を機に、その跡地にも、この碑を建てたという事でした。
国立天文台野辺山宇宙電波観測所
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国立天文台野辺山は日本の電波天文学の「聖地」
戦後間もない頃に誕生した日本の電波天文学は、野辺山にて、
太陽電波の観測、さらに45m電波望遠鏡を中心とした
宇宙電波の観測によって、世界レベルへと発展しました。
国立天文台が、野辺山に観測所を造った理由は、
⓵標高が高いため、水蒸気量が少ないこと。②平坦な地形であること。
③雪が少ないこと。といった理由からだそうです。
今では、南米チリにある「ASTE望遠鏡」も、
ここ野辺山から遠隔操作しているとのことでした。
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受付で住所・氏名を記入して入場します(入場料無料)
電波観測所なので携帯電話は使用禁止です。
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ミリ波干渉計
6台のアンテナをケーブルでつないで同時に観測することで、
最大で直径約600mの電波望遠鏡に相当する観測ができるそうです。
主に天体の様子を細かく調べることに威力を発揮してきました。
現在、科学運用は終了し、その技術はチリにある
アルマ望遠鏡へ受け継がれているそうです。
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解説パネル
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展示室
現在は運用停止している野辺山ミリ波干渉計の
観測棟を改修して作られました。
野辺山宇宙電波観測所や電波天文学の紹介コーナー、
国立天文台の他の部門の紹介コーナー、
国立天文台が属する自然科学研究機構の他の分野の
研究機関の紹介コーナーなどがありました。
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解説パネルコーナー
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45m電波望遠鏡1台
「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる電波望遠鏡では
世界最大級の口径で、この大口径を活かして
天体からのかすかな電波をとらえます。
1982年の完成から現在に至るまで40年以活躍しており、
巨大ブラックホールを発見した望遠鏡だそうです。
電波望遠鏡は、近くで見るとかなり大きいです。
これらは、レールに載せて移動できるようになっており、
敷地内には、至る所にレールが敷かれていました、
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レール
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電波ヘリオグラフ
84台のアンテナをつないで太陽の画像を撮る電波望遠鏡
1992年から2020年まで運用現在60台展示
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太陽電波強度偏波計
太陽全体からくる電波の強さと電波の特性(偏波)を測定し、
太陽活動の様子を調べる装置です。8台のアンテナを使い、
7つの周波数を同時に観測しているそうです。
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パラボラアンテナの仕組みを学べるコーナーでは、
ひそひそ声が30メートル先で聞こえる様子を体験できます。
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日時計
この分野の知識は、全くと言ってよいほどなかったので、
頂いたリーフレットや国立天文台野辺山宇宙電波観測所のHPが
無かったら、とても記事にはできませんでした。
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