早いもので、母が亡くなって丸2年がたちました。
読経の間、晩年の頃の母を思い出し、もう少しできる
ことがあったのではと、詫びる気持ちで手を合わせました。
和尚さんのお話しによると、三回忌には阿弥陀如来が現れ、
死後の魂を遥か西の彼方にある極楽浄土に導いてくれるそうです。
どんな苦しみもない、やすらぎの世界へ・・・
信心深いわけではありませんが、そこにいる母を思うと、
救われた気分になります。
法要後は市内の割烹店で会食をしました。
参加したのは父母の兄妹の中でただ一人元気な85歳の叔父と
私達姉弟3人とその連れ合いでした。
叔父は今でも年に2回のお彼岸とお盆には必ず実家を訪ねてくれます。
私とは16歳違いですが、私が生まれてから何年か一緒に暮らしていたので、
古い家や庭の様子も私の記憶と重なる部分が多く話も合います。
昔は家の正面に門があり、家の前には2本の梨が植えられていたとか、
あの辺にはお風呂場、柿の木の近くには井戸等々・・・
母の遺影の前に御膳を供え、思い出話をしながら、楽しいひと時を
過ごしました。母もきっと喜んでくれたことでしょう。
実家の庭より
クリスマスホーリーの実
母が亡くなった時、真っ赤な実をたわわに実らせていましたが、
今年も綺麗な実をつけて、私達を迎えてくれました。
私にはクリスマスホーリーの実は母の化身のように思えます。
クチナシの実
母が好きだったクチナシ。
今年もたくさんの花が咲いたのでしょうね。
南天の実
日当たりの良い木の先端になった実は、少ししか残って
いませんでしたが、根元の近くの実は色鮮やかでとても綺麗でした。
家に帰り、我が家の南天を見てみると、実はほとんど無くなっていました。
毎日遊びに来ているヒヨドリが食べてしまったのだと思いますが、
ヒヨドリのおかげで、あちこちに子孫を増やしてもらえる
南天はさぞ喜んでいることでしょう。