お寺さんぽ Ver.03

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名を上げた源家と奥州藤原氏の祖 「後三年の役」 <前編>

2006年07月15日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
闇あるところに光あり、悪あるところ正義あり…前があるなら、後ろもあり。
ということで、本日は”源氏祭り”を飾る合戦「後三年の役」です。


永保三年(1083)
先の「前九年の役」にて功を立てていた源義家(八幡太郎)は父頼義の後を継いで陸奥守・鎮守府将軍に任ぜられていました。
その同じ頃、源家を助けて功を立てていた清原家には不穏な空気が流れていたのです…。

さて、前九年の役にて援軍を率いて出陣した「清原武則」は朝廷から従五位下鎮守府将軍に補任され、討伐した安倍氏の旧領奥六郡を受けて東北地方の大豪族となっていました。
その家督は、
清原武則(たけのり) → その子・武貞(たけさだ) → その子・真衡(さねひら)
と引き継がれていました。

さて、この清原家は”ひらひら~”っとして実にややこしい(笑)ので、以下に登場人物紹介をしておきます。
見やすいように、名前の後ろには通し番号をふっておきますね。

1・真衡(さねひら)は武貞の嫡男、で当主。前九年で活躍した武則の孫です。
2・清衡(きよひら)は武貞が前九年の後に敵将(藤原経清)の未亡人を妻とした際の連れ子。清原家とは血縁ではありません。
3・家衡(いえひら)はその未亡人との間に出来た子供。清衡(2)とは父が違いますが、弟になります。
4・武衡(たけひら)は武貞(たけさだ)の弟。
5・吉彦季武(きびこのすえたけ)は前九年での功労者で、一族の長老として君臨していました。


平泉への道―国府多賀城・胆沢鎮守府・平泉藤原氏

雄山閣

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※東北にはあまり行っていないひでるさん。
 関連した写真はないのでかわりにイメージ画をば。


永保三年(1083)
当主真衡(1)に対し、一族の清衡(2)、家衡(3)、吉彦季武(5)らが反旗を翻します。
これはお家の運営方法で対立したのが直接原因でしたが、日頃から真衡(1)の横柄な立ち振る舞いに皆不満を持っていたのが原因であるようです。

異変に駆けつけた、我らが「八幡太郎義家」は清原真衡(1)を援けて、清衡(2)、家衡(3)ら連合軍と戦いますが、その最中に真衡(1)は病死。
戦う相手のいなくなった清衡(2)、家衡(3)は降伏して、混乱は一時収まりました。

遺産相続にて、清衡(2)と家衡(3)には奥六郡を三郡づつ分割して相続することが決まりました。
しかし、清衡(2)の分け与えられた三郡の方が条件が良かったため、これを不服とした家衡(3)は突如清衡(2)に対して奇襲攻撃を仕掛けました。
不意を突かれた清衡(2)自身はどうにか逃げ延びますが、なんとここで妻子一族を殺されてしまうのです。

おのれ、家衡(3)ああああああああああ!!!

怒り心頭に達した清衡(2)は「八幡太郎義家」の助けを借りて挙兵。
反撃を開始します。
しかし、沼の柵(秋田県平鹿郡沼館町)に籠もった家衡(3)軍の抵抗は凄まじく、どうにも攻めあぐねた義家・清衡(2)らは一端囲みを解いて引き揚げることとしました。
ちなみに、義家の弟「新羅三郎義光」が駆けつけるのはこの時のことです。

『家衡(3)奮戦、八幡太郎義家らの軍勢を見事撃退!』

もし、当時新聞があったなら、見出しにはそんな文字が躍ったでしょう。
ともかく、その報を聞いた武衡(4)は家衡(3)の陣へ応援に駆けつけ、来るべき次の戦に備えるため、難攻不落といわれる金沢の柵へと移るのでした。

※つづく。


[関連記事]  【 源氏祭り 】 開催中!
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今度行ってみようとおもいます (ひでる)
2006-07-15 02:57:48
makoto-jin-reiさんありがとうございます。

東京ってあんな(どんな?)ですけど、昔から栄えてた場所ですもんね。

意外と身近に歴史的なものがあるんですねぇ。

返信する
Unknown (makoto-jin-rei)
2006-07-15 02:51:40
八幡太郎義家が座ったといわれる、原宿の龍厳寺さんの石の記事をTBさせていただきました。
返信する