のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は四天王シリーズ(そんなんない)、妖怪退治で有名な平安期の英雄「源頼光と四天王」について、です。
あちこちにひっそりと存在する妖怪ポスト。
そこに手紙を出すと、どこからともなくカランコロン♪という下駄の音と共に現れ…たりはしないんですが。
イメージ的にはそんなんでしょ。(←んなこたぁねえ)
世に「三大妖怪」として知られる日本最強の鬼の「酒呑童子」、玉藻の「九尾の狐」、崇徳天皇の「大天狗」…。
(※残念ながら墓場の鬼太郎はランク外です)
源頼光さまはその一角、鬼の頭領「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を見事退治し、その他にも茨木童子や土蜘蛛といった魑魅魍魎を撃退した人として知られています。
大江山 いく野の道は遠けれど まだふみもみず 天橋立
むかーしむかしのことじゃったー。(※常田富士男の声で読んでね。めんどうなので以降は普通に書きますが)
丹波国の大江山には鬼が住んでいました。
巨大な体格に複数の角、乱れた髪に赤ら顔という、鬼族最強の存在。
その名を「酒呑童子」
娘をかどわかしたり、人を食らったりと悪行続ける鬼たちを見かねた朝廷はこれを退治するべく、武勇の誉れ高い源頼光に討伐を命じました。
策を練った源頼光以下四天王の主従は山伏に変装し、仲間と偽って鬼の宴会場への潜入に成功します。
盛り付けられた”人肉や血のワイン”を共に食べて(!)鬼たちを安心させた頼光はそっと「神変鬼毒酒(しんぺんきどくしゅ)」という、鬼には毒・人には力を与えるという、酒をすすめました。
これによって本来の力を失った酒呑童子は頼光と四天王によって見事討ち取られてしまうのです。
「情けなしとよ客僧たち。偽りあらじといひつるに、鬼神に横道なきものを!!」
酒呑童子はそう言って絶命するのです。
めでたしめでたし。
めでたい……のかな。
……分別がつく大人な貴方であれば、最後の言葉がちょっと気になりませんか?
ねえ?(※ひでるさんわざわざ括弧で書いてるしね)
えっとね、それ↑を訳すと、「情けないぞ客僧たち。嘘はないって聞いたから信用したのに。鬼は決して道を外れたことはしない!」
みたいな意味だそーです。
うふふ…。
その文だけ見ると善悪の立場がちょっと微妙でしょ、でしょ?
騙し討ちなんてキタネー真似するのは人間だけなんですよ。ああいやだ。
さて、そんな卑怯な頼光さま主従が活躍する短編集。
今ハ昔…の「今昔物語」
これは日本だけでなく、インドや中国のお話も加えられたおとぎ話・民話集です。平安末期から鎌倉時代の作です。
一寸法師や浦島太郎も記述されている「御伽草子」
こちらは短編の絵入り物語で、室町から江戸時代のものでした。
どちらも頼光さまがいたときから時間がたっており、またお話的な要素が強いものですんで、歴史資料としては生活の一端を知ることができる程度のもののようですね。
清和源氏の棟梁として中央にあった源頼光。
当時の京の治安は安定しており、各地で華々しく活躍する弟たちと違ってその機会には恵まれませんでした。
…それが逆に、「本当はすごいんちゃうかー?」
となったのではないでしょうか?
なにしろ、弟たちはみな物凄い活躍でしたから。
と、残念ながら頼光さまの話だけで終わってしまいましたので、次回はより不確か(笑)な四天王たちのお話を。
次回「四天王は存在した?」をご期待下さい。
[関連記事]
⇒ 武家の名門「清和源氏」とは?
⇒ 源頼光と四天王 <前編> 実際の頼光さま
[住所] 多田満仲の墓 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷520
※今回写真はお父様「多田満仲の墓」です。箱根にあるのね。
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※そして二巻。
実に面白い話なんですが、なんでTVとかにならないんでしょうかねぇ?
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本日は四天王シリーズ(そんなんない)、妖怪退治で有名な平安期の英雄「源頼光と四天王」について、です。
あちこちにひっそりと存在する妖怪ポスト。
そこに手紙を出すと、どこからともなくカランコロン♪という下駄の音と共に現れ…たりはしないんですが。
イメージ的にはそんなんでしょ。(←んなこたぁねえ)
世に「三大妖怪」として知られる日本最強の鬼の「酒呑童子」、玉藻の「九尾の狐」、崇徳天皇の「大天狗」…。
(※残念ながら墓場の鬼太郎はランク外です)
源頼光さまはその一角、鬼の頭領「酒呑童子(しゅてんどうじ)」を見事退治し、その他にも茨木童子や土蜘蛛といった魑魅魍魎を撃退した人として知られています。
大江山 いく野の道は遠けれど まだふみもみず 天橋立
むかーしむかしのことじゃったー。(※常田富士男の声で読んでね。めんどうなので以降は普通に書きますが)
丹波国の大江山には鬼が住んでいました。
巨大な体格に複数の角、乱れた髪に赤ら顔という、鬼族最強の存在。
その名を「酒呑童子」
娘をかどわかしたり、人を食らったりと悪行続ける鬼たちを見かねた朝廷はこれを退治するべく、武勇の誉れ高い源頼光に討伐を命じました。
策を練った源頼光以下四天王の主従は山伏に変装し、仲間と偽って鬼の宴会場への潜入に成功します。
盛り付けられた”人肉や血のワイン”を共に食べて(!)鬼たちを安心させた頼光はそっと「神変鬼毒酒(しんぺんきどくしゅ)」という、鬼には毒・人には力を与えるという、酒をすすめました。
これによって本来の力を失った酒呑童子は頼光と四天王によって見事討ち取られてしまうのです。
「情けなしとよ客僧たち。偽りあらじといひつるに、鬼神に横道なきものを!!」
酒呑童子はそう言って絶命するのです。
めでたしめでたし。
めでたい……のかな。
……分別がつく大人な貴方であれば、最後の言葉がちょっと気になりませんか?
ねえ?(※ひでるさんわざわざ括弧で書いてるしね)
えっとね、それ↑を訳すと、「情けないぞ客僧たち。嘘はないって聞いたから信用したのに。鬼は決して道を外れたことはしない!」
みたいな意味だそーです。
うふふ…。
その文だけ見ると善悪の立場がちょっと微妙でしょ、でしょ?
騙し討ちなんてキタネー真似するのは人間だけなんですよ。ああいやだ。
さて、そんな卑怯な頼光さま主従が活躍する短編集。
今ハ昔…の「今昔物語」
これは日本だけでなく、インドや中国のお話も加えられたおとぎ話・民話集です。平安末期から鎌倉時代の作です。
一寸法師や浦島太郎も記述されている「御伽草子」
こちらは短編の絵入り物語で、室町から江戸時代のものでした。
どちらも頼光さまがいたときから時間がたっており、またお話的な要素が強いものですんで、歴史資料としては生活の一端を知ることができる程度のもののようですね。
清和源氏の棟梁として中央にあった源頼光。
当時の京の治安は安定しており、各地で華々しく活躍する弟たちと違ってその機会には恵まれませんでした。
…それが逆に、「本当はすごいんちゃうかー?」
となったのではないでしょうか?
なにしろ、弟たちはみな物凄い活躍でしたから。
と、残念ながら頼光さまの話だけで終わってしまいましたので、次回はより不確か(笑)な四天王たちのお話を。
次回「四天王は存在した?」をご期待下さい。
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⇒ 武家の名門「清和源氏」とは?
⇒ 源頼光と四天王 <前編> 実際の頼光さま
[住所] 多田満仲の墓 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷520
※今回写真はお父様「多田満仲の墓」です。箱根にあるのね。
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※そして二巻。
実に面白い話なんですが、なんでTVとかにならないんでしょうかねぇ?
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